九十の家族 ページ46
〜イタリア、視点なし〜
ボンゴレファミリーの本部……
その近くに建たれているマフィア専門の病院…
その一室で、雲雀Aは静かに眠っていた。
そのベッドの隣では、黒の服を身にまとい…透き通るような銀髪をもつ男…
ヴァリアー一の剣士である、S・スクアーロが、心配そうにAの様子を見ていた。
ス｢師匠……;｣
スクアーロがそう呟いた時、病室の扉が勢いよく開いた。
ディ｢先生!!!;｣
ス｢っ!?
てめぇ!!跳ね馬ぁ!!静かに入れねぇのかァ!?｣
ディ｢う、ご、ごめん…;
って、スクアーロの声だって充分大きいって;｣
ス｢う゛っ;｣
ディーノは病室の端に置いてあった丸椅子を持ってきて、スクアーロの隣に座った。
ディ｢で、先生の様子は?｣
ス｢……ここに来てもう３週間……
まだ、目を覚まさねぇ……｣
ディ｢そうか……｣
ス｢くそっ…復讐者のやろぉ…っ……｣
スクアーロは自分の拳を握りしめ俯く……
ディーノも悔しそうに、膝の上で拳を握りしめた。
そしてスクアーロを横からチラッと見た時、ディーノは驚いた。
ディ｢っ!!
スクアーロお前!なんだよその目の下の隈!!;｣
ス｢あ?…くま?｣
ディ｢お前……もしかして、ここ３週間まともに寝てねぇんじゃねーか?;｣
ス｢…寝てるぞぉ……
１日1時間くらい……;｣
ディ｢もっと寝ろよ!!!;
てかよく倒れなかったな!?;｣
ス｢これぐらいで倒れるかよ…
師匠がこんな目にあってんのに、寝てられるかっ…｣
ディ｢けど…;｣
ス｢うるせぇ!!
俺の心配なんかする暇があんなら、師匠の心配しろぉ…!｣
ディ｢………お前、本当に昔から先生のこと好きな｣
そう言われスクアーロは驚き、椅子から立ち上がった。
ス｢っ!?
ちがっ…いや、違くはねぇけど……;
っ……!!｣
立ち上がり声をあげた瞬間……倒れそうになったスクアーロ。
ディ｢あ、おい!?;｣
ディーノはスクアーロを受け止め、椅子に座らせた。
ス｢うっ……;｣
ディ｢ほら、言わんこっちゃない;
スクアーロ……隣のベッドで寝とけって……
先生だってこんな弱ったお前見たら悲しむって…な?｣
ス｢…少しだけだからな｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
撫子桜(プロフ) - アニメラブさん» コメントありがとうございます!!まさか泣いてくださるとはっ…!!書いている側としては凄く嬉しいです!!ありがとうございます<(_ _*)> (2017年9月10日 13時) (
レス) id: 73dc0c16e6 (このIDを非表示/違反報告)
アニメラブ(プロフ) - 腕が！！二人いっぺんにギュットできなくなった！！！悲しいですーー>< 泣いちゃいました。すごすぎて、これからも頑張ってください！！！！！！ (2017年9月10日 0時) (レス) id: 9491c8ca0e (このIDを非表示/違反報告)
撫子桜(プロフ) - nanoka(*´∀｀)さん» いえいえ、再びコメントありがとうございます(*^^*)ネタバレになってしまうのでここでは言えませんが、一応この先の話には関わってくるかも?といった感じです! (2017年8月13日 0時) (レス) id: 73dc0c16e6 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀｀)(プロフ) - もしかしたら夢主が居なくなるとかそんな感じで掛けた言葉なのかな？続けてのコメント失礼しました！ (2017年8月12日 22時) (レス) id: 36af26d1c4 (このIDを非表示/違反報告)
撫子桜(プロフ) - nanoka(*´∀｀)さん» コメントありがとうございます(*^^*)楽しんでもらっているようでよかったです!これからも頑張ります! (2017年8月10日 19時) (レス) id: 73dc0c16e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：撫子桜 | 作成日時：2017年7月28日 10時
