【歌い手】お狐様のお嫁さん。[後日談]

・ みつ豆サブ様リクエスト ページ8

A 視点








眠りから覚めると、頬を一筋の涙が流れていた。



…また、泣いてたんだ。






偶にこういう時がある。

悲しい夢を見ていた訳ないのに…



でも、ただただ不安になるんだ。









真冬「…A」








隣で寝ていた真冬は、いつの間にか起きていて、そっと私を抱きしめてくれた。


…あたたかい。









真冬「大丈夫…？」






『うん…』






真冬「…落ち着くまでこうしてるからね」









ふわっと真冬が私を包み込んでいる。


…すごく、安心する。









『真冬…』









彼の名前を呼ぶと、微笑みながら｢なに？｣と此方を見てくれる。


…呼んだら、ちゃんと真冬がいる。




それが嬉しくて、またぎゅっと抱きしめた。









真冬「どうする…？彼方様に言って、今日は休ませてもらう？」






『…ううん、大丈夫』






真冬「そっか」









…でも、今すぐ起きて何か出来るわけではないし。


もうちょっとこのままがいいな…









『あと、少しだけこうしてていい…？』







真冬「うん、いいよ」







『ありがとう…』









…起きてすぐ泣いている時はすごく不安になるけれど、私はこの時間が好きだから別にいいかもなんて。


ちょっと変かな…









『真冬、好き…』







真冬「僕も好きだよ…」









貴方は私の旦那さま。





＿＿＿＿＿優しい、愛しい旦那さま。









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みつ豆サブさん、如何でしたでしょうか？
お気に召していただければ幸いです。

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