【歌い手】お狐様のお嫁さん。[後日談]

・ マシュびたみるく様リクエスト ページ5

真冬 視点







君がいなくなって今日は何日目…？



僕の腕の中で君が息絶えてからどれくらい経った…？







問いかけても彼女は戻ってこない。


何度自分を責めたって、彼女は現れてはくれない。








彼女と同じ場所に行きたくても行けない。


行かしてはもらえないんだ。









花びらが落ちるのを目の端に映す。









"私、真冬が大好きだから！"









＿＿＿＿＿そう言ってくれた彼女の命を奪ったのはこの僕だ。









・









彼方「真冬、ちょっと棗と出掛けてくるね」









前は、彼方様と棗さんを憎らしく思ったこともあった。


このふたりの幸せはAの死の上に出来たものなんだ。






…でも、違った。


Aは僕と、僕の主が幸せになるのを願った。




これがAの望んだ光景だったんだ。









彼女が望んだ光景を、僕が壊すわけにはいかない。


壊さない、守らなきゃ。




絶対に守らなきゃ。









真冬「はい、お気を付けて！」









・









未だに彼女のことを忘れることは出来ないけれど、今は醜い気持ちなんてない。









約束したから。




また、会おうって約束したから。









その時の僕が醜い気持ちを持ってちゃ、彼女に、Aに怒られちゃう。





待つよ、僕は。


貴女が僕の目の前で、また愛らしく綺麗に笑うのを。









『今日は、空が綺麗だなぁ…』









＿＿＿＿＿僕の心も、この空のように澄んでいた。








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マシュびたみるくさん、リクエストありがとうございました。

こんな感じでよろしかったでしょうか？
お気に召していただければ幸いです。

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