出久 SIDE ページ10
第2種目の騎馬戦が終わると轟くんに呼び止められ、人気のないところに移る
轟くんの冷たい目に息を飲んでしまう
かっちゃんとはまた違う…冷たい威圧感
「なァ…オールマイトの隠し子か何かか？」
しかし、予想だにしなかった轟くんの質問に固まってしまった
な、なるほど…そうなるのか…！！
「違うよそれは…もし本当にそれ…違うっていっても納得しないと思うけどとにかくそうじゃなくて…それに、僕がオールマイトの隠し子ならAはどうなるのさ…」
「そうじゃなくてって言い方は、少なくとも何かしら言えない繋がりがあるってことだな」
「それは…っ」
「それに、お前とAは双子なのに全く似てない。髪の色も顔立ちも、性格も。お前ら本当に血の繋がった兄妹なのか？」
「それ…どういうこと…？」
「ま、その話は今はいい。俺の親父はエンデヴァー、知ってるだろ」
長年No.2の現役プロヒーロー
事件解決数史上最多記録を持つフレイムヒーローだ
それはもちろん知ってる、でも、それが話に何の関係が…？
「お前がNo.1ヒーローの何かを持ってるなら俺は…尚更勝たなきゃいけねえ」
轟くんはなんでこの話をしてるのだろう
なんで僕に…彼は一体…
「僕に…何を言いたいんだ…」
「個性婚、知ってるよな？」
「…！」
「親父は母の親族を丸め込み、母の個性を手に入れた。俺をオールマイト以上に育てて自分の欲求を満たそうってこった…そんな屑の道具にはならねえ。記憶の中の母はいつも泣いている…“お前の左側が醜い”と母は俺に煮え湯を浴びせた」
まさか、そんな…
轟くんの言葉に、全身が一気に冷たくなるのを感じた
「俺がお前につっかかんのは見返すためだ。クソ親父の個性なんざなくたって…いや…使わず一番になることで奴を完全否定する」
あまりに違う世界の話で正直ビビった。
目指す場所は同じでも…こうも違うのかって…
コミックだったら主人公だ、それほどの背景、それほどの重く暗い過去
それに対して僕が轟くんに言える言葉なんて…
「僕はずっと助けられてきた……僕は誰かに救けられてここにいる」
自分の言葉にさまざまな僕の記憶が呼び起こされる
オールマイトに、Aに、母に、さまざまな人に救けられて、僕は今雄英に、ここにいる
「君に比べたらささいな動機でも…僕だって負けられない。僕を救けてくれた人たちに応えるためにも…僕も君に勝つ！」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 337人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
遼(プロフ) - ページ15のところなんですが、心操君はC組ですよ (2019年7月12日 6時) (
レス) id: 8ebbd51705 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 通行人Xさん» コメントありがとうございます！私自身が今学校生活で忙しいため、なかなか更新できず公開できていない状態です。落ち着いて更新ができましたら公開しようと考えています。お待たせしてしまって申し訳ありません！もう少々お待ちいただけたらと思います(_ _) (2019年6月5日 0時) (レス) id: 4d44a6f043 (このIDを非表示/違反報告)
通行人X - 続編のパスワードはなんですか？(すみません！あまり連絡方法がわからなくて;) (2019年6月2日 22時) (レス) id: 5f807d7bf8 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 雨咲 水葉さん» すみません！見直して訂正いたします。ご指摘ありがとうございます (2019年4月17日 21時) (レス) id: 4d44a6f043 (このIDを非表示/違反報告)
雨咲 水葉(プロフ) - 少し気になったのですが…たまにところどころ夢主の名前に変換されてないときあります。乃亜って誰ですか状態にw。突然こんなこと言ってすみません（−＿−；） (2019年4月17日 21時) (レス) id: c9fa56c96c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美月 | 作成日時：2019年3月18日 1時
