和泉 SIDE ページ41
目の前の現実を受け止めきれない中、俺は、森さんの言葉を思い出していた。
「久しぶりの再会はどうだった？和泉くん」
「…別に」
「とは言っても、もう二度と会うことはないね。彼女はもうこの世にはいないのだから」
「…」
「彼女は強かったよ、誰よりも気高くそして美しかった＿＿ここにいた頃の彼女の話だが」
「！」
「その彼女がマフィアを抜け、守る立場になり守るものができた。そして、彼女はどうなったかね？
弱くなっただろう？守るものを守って、この世界からいなくなったんだ。奪う側にいればこんなことにはならなかったはずだよ。守るべきものができて彼女は弱くなったんだ。
君も、そうは思わないかい？」
「…」
確かにAさんは本当に強い人だった
マフィアでは兄・中也さんを差し置いて、太宰さんと同じ最年少幹部に登り詰め
部下からは誰よりも信頼され
首領である森さん、上司の尾崎さん、同僚の太宰さんからも信頼され
俺の憧れだったんだ…
でも、それがどうだ
ヒーローになろうと、兄を守ろうと救う側を選んだ結果がこれだ
前世だって、武装探偵社の仲間を最後まで守ろうとして…
奪う側にいた頃のAさんなら、倒れて意識を失うなんてあり得ないことだった。
「救う側になって弱くなるくらいなら、奪う側にいて強い方がいいに決まってる…」
「和泉…？」
「おい、てめっ…！」
焦凍と爆豪を払いのけ、意識を失っているAさんを抱え込み、頬を撫でる。
そして俺は、Aさんが庇った緑谷兄と、
生徒を救うべき教師であり人を救うべきヒーローなのに、Aさんを救えなかったオールマイトを強く睨みつけた。
すみませんAさん、やっぱり俺にはあなたの考えがわかりません…
この出来事は、俺がヒーローを目指すことに対する疑問を強めるには、あまりに十分過ぎる出来事だった。
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美月(プロフ) - 竜騎士みぃさん» すみません！返信遅くなってしまいました！ご指摘ありがとうございます。修正いたします！ (2019年3月19日 19時) (
レス) id: 4d44a6f043 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - まてさん» コメントありがとうございます。推薦入学合格1位は夜嵐くんということですよね。彼が推薦合格を辞退して、実質轟くんが1位で合格したという解釈で読んでいただけたらと思います。ご指摘ありがとうございます。 (2019年3月19日 19時) (レス) id: 4d44a6f043 (このIDを非表示/違反報告)
まて - ページ33のことですが、轟くんは推薦入学1ではありません。1位のキャラは他にいますよ。 (2019年3月19日 16時) (レス) id: 0527647955 (このIDを非表示/違反報告)
竜騎士みぃ(プロフ) - 引子がインコになってる。ページ１の個性説明欄。 (2019年3月15日 13時) (レス) id: 737156c049 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 油憂さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて、とても嬉しいです^_^少しずつではありますが、更新頑張っていきたいと思うので、これからも読んでいただけたらと思います！ (2019年2月25日 23時) (レス) id: 670ef472a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美月 | 作成日時：2019年1月31日 21時
