５１話 ページ4
先生「えー、これから体育祭で出る種目の代表を決めるぞ！じゃあ、浅野くん、後は頼んだよ」
学「わかりました。じゃあ、自分の出たい競技に手をあげて。蓮、黒板お願いできるか」
えーっと、今はどういう状況なのかといいますと、ホームルームで自分が体育祭で出る競技を決めているところですね。
リレー、二人三脚、綱引き、障害物競争、パン食い競争、借り物競争…などなど。
学「僕らはＡ組である以上、勝ちを取りに行かないといけない。だから、少しでも自信のあるものに手をあげてほしい。」
うーん、どうしようかな。
足はそんなに早くないけど、身軽だから障害物競争と借り物競争に出ようかな。
手をあげて、その通りになった。
学(Aは障害物競争と借り物競争か…)
放課後、今日は生徒会の体育祭の準備もあってAには先に帰ってもらっていた。
障害物競争に関してはいい。だが、
学(借り物競争でもし他のやつらと走るようなことがあったら…)
考えただけで本当にイライラしてくる。
お題は他の学年の生徒会の委員が作るため、何が来るかわからないのだ。
学(まあ、そうなれば相手の男を潰せばいいだけだ)
当日。
A「おはよー、秀くん」
学「おはよう、A」
二人で手を繋いで学校に行く。
A「ところで、今日は秀くんと体育祭は見れないんだっけ…」
学「ああ。一緒に見たいのは山々なんだけどな。」
シュンとするAを見て、学秀は頭を撫でる。
A「え！？//」
学「今日はこれで我慢してくれ」
A「ううん、秀くんのこと応援してるから頑張ってね」
そう言って一瞬だけぎゅっと抱き締める。
学「…はぁ、もう生徒会のテントを抜け出して一緒に観戦したい」
学(うん、ありがとう)
A「秀くん、心の声が逆転してるけどサボったらダメだからね」
学「わかってる。もし何かあったら大声で呼んでくれ。すぐに駆けつけるから」
A「ふふ、秀くん、最近心配性だけど大丈夫だよ。秀くんは騎馬戦と棒倒しだったよね」
学「ああ。Aに応援してほしいな」
A「もちろん！」
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作者名：ぴょこたん | 作成日時：2018年3月29日 15時
