５話 ページ7
授業も無事に受け終わり、帰りの仕度をしていると。
業「ねーA。今日一緒に帰らない？」
A「うん、いいよ〜」
と言おうとしたら。
「浅野くん、この問題教えて〜」
「あ、俺も俺もー」
隣の席のお方にわらわらと人が来て、声がかき消され、群衆に巻き込まれてしまう。
A「おー…凄い人気だね〜。」
でもどうすれば抜けられるかな…
その時、腕をつかまれてぐいっと引っ張られる。
助けてくれてありがとうと思ってその人を見上げるとさっきの奇抜な髪型の人だった。
榊「君みたいな美しい女性は守ってあげないと」
そう言ってウインクされる。
その瞬間クラス中だけでなく、廊下からもキャーッと声があがる。
A「ありがとう」
そう言ってお礼を言うと。
榊「ねえ、このあと用事あるかな？ちょっとお茶していかない？」
業「ごめーん、Aなら俺が先に予約してました〜。てことで、一緒に帰ろうね」
そう言って業くんは私の肩を抱くようにして榊原くんから私を遠ざけた。
え、こういうときどんなことをしたらいいのかな…
今までこういう経験はジョークでしかしたことがないため、どう言えばいいのか全くわからない。
学「お取り込み中悪いんだが、小柳さんはこのあと理事長室に来るよう言われている。それに僕が学校案内するようにとも言われたから、取り敢えず今日は僕が彼女を借りる」
榊「それなら仕方ないね、じゃあまた今度」
榊原くんは簡単に引き下がった。でも…
業「あーあ、Aと仲良くなりたかったのに横取り〜？浅野クン？」
学「だからこれは理事長に言われたことだから仕方ないだろ」
業「とか言って、本当はAを独り占めしたいんでしょ〜。うわぁ、計画済みだね〜」
そのセリフに浅野くんは青筋をたてる。
なだめた方がいいのか、いや余計に火に油を注ぐ結果になってしまうかも、でもこのままはさすがに…
と困っていると浅野くんとは逆の隣の席に座る女の子が
「気にしなくていいよ、小柳さん。これ、日常茶飯事だから」
と呆れたように笑いながら教えてくれた。
A「そうなの？？」
「うん、あの二人は高１の時からずっとテストで満点を取っていたり体育とかでも競いあってる似た者同士だから」
学/業「似てない！！」
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ぴょこたん(プロフ) - コメントありがとうございます！とても嬉しいです。頑張って書くので、これからも見てください♪ (2018年3月27日 16時) (
レス) id: 5b973799fb (このIDを非表示/違反報告)
あや - 凄く面白いので頑張ってください (2018年3月27日 12時) (レス) id: 6b6e45a35e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴょこたん | 作成日時：2018年3月26日 21時
