４話 ページ6
席に座った直後。
誰かが自分の肩に手を置いた。
えっ、誰？と思って振り返ると
奇抜な髪型をした人がいた。
アメリカにいたため、他人からのボディータッチには慣れているものの少し驚く。
「やあ。君みたいな可憐な子が入ってくれて嬉しいよ。これから卒業するまでよろしく。僕は榊原蓮だよ」
A「うん、よろしくね」
こ、こんな人がいるのか…
そして、後に知ったことだけど五英傑と呼ばれる人たちを始め、クラスメイト全員がわらわらと集まってきて、質問攻めにあった。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴る音がして皆が席に戻り始めた頃、さっきの赤髪の男の子に話しかけられた。
「俺は赤羽業。好きなように呼んで。あと、君のことをAって呼んでいい？」
A「うん、もちろん！じゃあ業くんって呼ぶね。」
業「わからないことがあったら教えて」
A「うん、私もわからないことがあったら教えてもらいたいな」
業くんが丁度斜め前の席に座った。
そして、その直後に先生と思われる人が入ってきた。
あ、教科書ないな…
教科は数学だったから別に見なくてもよかったけど、日本語で書かれている問題文に慣れないといけないからどうしようと悩む。
ちらっと隣の浅野くんを見ると目が合う。
浅野くんは察してくれたらしく、少し微笑んで机を寄せてくれた。
A「ありがとう、浅野くん」
と、小声でお礼を言い、授業を受け始めた。
その一方で。
お礼を言われた学秀は。
学(アメリカにいたからなのか、さっき凄く近かったな…)
普段営業スマイルで腹の奥底を見せないポーカーフェイスの自分でも、さっきのはドキッとした。
中３の棒倒しの時に呼んだケビンもそういう感じだったから、距離感というものを知ってはいたものの女子とそういう距離感で話したことがなく、慣れていなかったのだ。
Aの方をちらりと見ると、教科書をじっと見ていて問題文に慣れようとしているようだった。
…でも、絶対に君のことも支配してみせる。
どんなに頭がよくても、僕は君には負けない。
今のところ赤羽以外の全校生徒を掌握し、次期生徒会長の座は約束されている。
そんなときに彼女や赤羽に負けるわけにはいかないのだ。
学(期待しているよ、小柳さん)
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ぴょこたん(プロフ) - コメントありがとうございます！とても嬉しいです。頑張って書くので、これからも見てください♪ (2018年3月27日 16時) (
レス) id: 5b973799fb (このIDを非表示/違反報告)
あや - 凄く面白いので頑張ってください (2018年3月27日 12時) (レス) id: 6b6e45a35e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴょこたん | 作成日時：2018年3月26日 21時
