４６話 ページ48
体育館に着いた。
見ると、床に大量の水がぶちまけられている。
学(絶対にここだ)
倉庫の鍵を刺して開けると。
学「A！！」
体育館のマットの上にAが横たわっていたようだ。
学「A！おい！起きろ！A！」
肩を叩く。
A「う…秀、くん？」
学「よかった…体も冷えて…」
A「ありがとう…」
Aはもう一度意識を手放した。
学「おい！A！？」
學「浅野くん」
振り返ると、父親がいた。
學「一応救急車は呼んでおいたからとりあえず彼女を外に。」
学「あ…はい。」
学秀はAを横抱きにして持ち上げる。
学(ちゃんと食べているのか？軽すぎる…)
學「救急車は校門までしか来られないから、そこまで運んで彼女についていてあげなさい。私も後から行くから。」
学「わかりました。後で連絡します」
目を開けると白い天井が見えた。
A「ここは…」
学「よかった、気がついたんだな」
横を向くと秀くんがいた。
A「ありがとう、秀くんが助けてくれたんだね」
学「ああ。あと数十分酸欠の状態が続いたら脳に支障を来すところだったようだ。それに体温も下がっていたし軽度の脱水症状だとも言っていたよ」
A「そっかー…ここは病院？」
学「ああ。救急車で運ばれて来たんだが、覚えてないか？」
A「え、そうだったの？なんか色々迷惑をかけちゃったね…」
学「いや、Aなら別にいくらかけられてもいいけれど？」
A「え？どういうこと？」
学「ま、まあ、続きは学校で」
その時、扉が開いて誰かが入ってきた。
A「え、理事長先生…とおばあちゃん！？」
おばあちゃん、遠いところに住んでいるのにどうして？
祖母「Aちゃん、大丈夫だった？」
A「うん、今からでも動けそうなんだけどね」
學「それはたのもしいね。でも、明日の午前中までは病院にいないと」
A「えっ、そんな…」
祖母「全て理事長先生に聞いたわよ。学秀くん、あなたがAを助けてくれたのね。本当にありがとう」
学「いえいえ、どういたしまして」
學「それじゃあ、浅野くん。私たちは帰ろうか」
学「そうですね。A、安静にするんだぞ」
A「はいはい。じゃあ、明後日にまた〜」
秀くんと理事長先生は出ていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴょこたん(プロフ) - コメントありがとうございます！とても嬉しいです。頑張って書くので、これからも見てください♪ (2018年3月27日 16時) (
レス) id: 5b973799fb (このIDを非表示/違反報告)
あや - 凄く面白いので頑張ってください (2018年3月27日 12時) (レス) id: 6b6e45a35e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴょこたん | 作成日時：2018年3月26日 21時
