３話 ページ5
ガラガラと音をたてながら浅野くんが教室の扉を開ける。
そしてそのまま教壇の上に立ち、教卓に手をついて言った。
学「皆、昼休みのところ申し訳ないんだけど、聞いてほしいことがあるんだ」
その声ひとつで教室がシーンとする。
一人を除いて。
「えー、なになに？？つまんないことだったら罰ゲームね」
学「赤羽は黙ってろ。…今日からこのクラスに転入する人を連れてきたんだ。」
その声にざわざわと教室中がうるさくなる。
Ａ組に転入！？めっちゃ凄いな。
男子かな？女子かな？
性格とか見た目はどうなんだろう？
そういう声が聞こえてきて、廊下にいるAは恥ずかしくて顔が赤くなってくる。
学「じゃ、入ってきて。」
こっちに向かって浅野くんが手招きをしてくる。
おずおずと教室の中に入ると何故かほう…とため息をつかれた。
え、私まだがっかりされるようなことなにもしてないよね？？
学「じゃ、自己紹介して」
A「えっと…小柳Aです。アメリカから帰国してこの学校に来ました。皆さんよらしくお願いします。」
学「小柳さんはカリ○ォルニア工科大学を飛び級で卒業していると聞いたよ。そういえば、どうしてここに？」
A「あ、えっとそれはね…」
え、こういうのをむちゃぶりって言うらしいけど知ってるのかな、浅野くんは…(汗)
若干戸惑ったAにクラス中の視線が集まる。
A「日本の…JKというものを…知りたかったから、かな」
口に出して言ってみると恥ずかしくなってきて顔が赤くなる。
皆の顔を見てみると、目が点になっている。
その静寂を切るように笑い出したのはさっき聞こえてきた声の人そのものだった。
「アハハ、そんなことのためにわざわざ高校に入り直すとか面白いね〜。頭がいいのに抜けてるところがあっていいと思うよ、俺は。」
A「あ、ありがとう。じゃあ、これからよろしくお願いします！」
そういうと、皆が拍手してくれた。
学「じゃあ、小柳さんの席は、名前順だから丁度僕の隣のあそこの席だね。」
そして、指し示された席に座った。
業(ふぅん…頭がよくて帰国子女で美少女ね…。中間試験が楽しみだな)
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ぴょこたん(プロフ) - コメントありがとうございます！とても嬉しいです。頑張って書くので、これからも見てください♪ (2018年3月27日 16時) (
レス) id: 5b973799fb (このIDを非表示/違反報告)
あや - 凄く面白いので頑張ってください (2018年3月27日 12時) (レス) id: 6b6e45a35e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴょこたん | 作成日時：2018年3月26日 21時
