３８話 ページ40
秀くんから投げかけられた言葉は一番つらかった。
好きな人に信じてもらえない。
これがどんなに悲しいことか身をもって知った。
業「おはよーA」
A「あ、業くん、おはよう」
学「おい、赤羽」
業「ん、何？」
学「Aとは付き合っているのか？」
業「ん？どうしてそんなこときくの？」
学「さっき、他のクラスの女子生徒がお前とAがキスしている写真を見せてきたんだ」
業「…へえー、ま、そっちが思いたいように思えば？」
A「え、ちょっと業くん…」
業「別にそう思われたって不都合はないよね、A？」
A「…うん、そうだね…」
本当は業くんに付き合っていないと言ってほしかった。
というか、普通なら付き合っていないと言うだろう。
でも、どうしてそんなことを言ったんだろう…
業(これは、Aと付き合うチャンスかもね)
昼休み。
業くんがついてきてと言ってきて、実際についていっているところだった。
途中でやっぱり付き合ってんじゃないの、なんて言う声と視線にさいなやまされ、気にしないようにするのに一苦労だった。
業「よし、ここなら誰もいないね」
着いたのは校舎裏。
A「ねえ、業くん、何でさっき否定も肯定もしなかったの？」
業「ん？あー、それはね…」
一呼吸おいて
業「俺がAのことを好きだからだよ」
A「…え。」
業「俺はどんなに姑息な手段を使ったってどうしてもAと付き合いたい。だから、その写真の案件で付き合ってると思われているのならそれに乗じて付き合ってもらおうと考えただけ。」
A「そういうことか…ねえ、一つきいていい？業くんは私のことをいつから好きだったの？」
業「まずは、転入初日のあの自己紹介で気になり始めた。そのあと俺や浅野クンと競えるほどのライバルとなったりとか、修学旅行で色々交流をしてさらに好きになったんだよ」
A「そっかー…」
業「で、返事はどうなの？」
その言葉に俯くA。
業「…ねえ、その反応ってもしかして他に好きな人がいるってこと？」
A「えっ！？」
な、なぜバレたの！？
業「相手は…そうだなー、浅野クンあたり？」
A「な…！」
顔を赤くするA。
業「図星かー…うーん、じゃあさ」
業くんがちょっと屈んで囁いてくる。
業「浅野クンよりずっとドキドキさせるから覚悟しておいてね」
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ぴょこたん(プロフ) - コメントありがとうございます！とても嬉しいです。頑張って書くので、これからも見てください♪ (2018年3月27日 16時) (
レス) id: 5b973799fb (このIDを非表示/違反報告)
あや - 凄く面白いので頑張ってください (2018年3月27日 12時) (レス) id: 6b6e45a35e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴょこたん | 作成日時：2018年3月26日 21時
