３２話 ページ34
夏休み。
進学校の椚ヶ丘高校は宿題が異常に多く、Aでも一週間はかかった。
そして、今は古典の問題集を解いているところなのだが。
A「これって、解説がないんだけど…」
これじゃあ、間違えた所を直せない…
そうだ、誰かに教えてもらおう！
A「さて、誰に連絡を入れよう…」
楓は今旅行中だ。
きくとしたら、榊原くんか業くんかあとは…
浅野くん。
A「浅野くん…」
あのカフェのあと、何事もなかったかのように店を出て、家に帰ってきた。
でも、そのあとはしばらくドキドキしてしまっていた。
浅野くんのファンの子達に申し訳ないと思いつつ、浅野くんを独り占めできたのは新鮮だったし嬉しかった。
この気持ちはダンとの恋の気持ちとほぼ一緒だった。
A「私、浅野くんのことが好きなのかもなあ…」
じゃあ折角だし浅野くんに電話を掛けよう。
明日からは１週間くらいおじいちゃんとおばあちゃんの家に行くつもりだ。
だからきくとしたら、今日しかない。
prrr…
ガチャ
學「はい、もしもし？」
A「え、理事長先生！？あ、じゃなくて、椚ヶ丘高校２年A組の小柳Aですが、浅野学秀君はいますか？？」
學「うん、いるよ。少し待っててね」
A(び、びっくりした…そっか、お父さんが理事長先生だったよね…)
ついつい忘れてしまっていた。
学「はい、もしもし？小柳さん、どうかしたの？」
A「うん、実はね…」
かくかくしかじかで…と話す。
学「うん、わかった。僕も君にききたいところがあるからこの後学校の図書館で待ち合わせしないか？」
A「うん！ありがとう！じゃあ、また後でね〜」
學「どうやら、浅野くんは小柳さんに夢中のようだね」
受話器を置くや否や父さんがきいてきた。
学「は、はあ！？ど、どこにそんな証拠が…」
學「私が小柳さんから君宛に電話がかかってきたよと階段下から呼び掛けたらすぐに降りてきたじゃないか。あれは榊原くんからの電話より早かったね」
学「僕はただレディを待たせたくなかったからです」
學「おや、強情だね。でも、終業式の日は珍しく楽しそうに帰ってきたと母さんが言ってたけれど、それも小柳さんと何かあったのかな？」
学「もう放っておいて下さい！僕は準備をしてきます！」
そして階段をかけあがって行く。
學「図星だな」
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ぴょこたん(プロフ) - コメントありがとうございます！とても嬉しいです。頑張って書くので、これからも見てください♪ (2018年3月27日 16時) (
レス) id: 5b973799fb (このIDを非表示/違反報告)
あや - 凄く面白いので頑張ってください (2018年3月27日 12時) (レス) id: 6b6e45a35e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴょこたん | 作成日時：2018年3月26日 21時
