３１話 ページ33
二人で囁きあって決めた結果は…
「じゃあ、そろそろお願いしまーす」
ぎこちなく私は浅野くんの背中に腕をまわす。
すると、浅野くんも私を抱き締めた
…だけでなく。
学「昨日は逃げられたからね、今日は絶対に逃がさないよ、A」
A(えっ、あっ、あわわわわ、どうしよう…)
取り敢えず頷くことにした。
「はい！オッケーです！私までドキドキしちゃいました！こちらが紅茶のサービスです。」
学「ええ、ありがとうございます」
店員さんが去った足音が聞こえてもなお、浅野くんは私を離してくれない。
A「ね、ねえ、そろそろ…」
さっきのセリフといい、さっきからドキドキしてばかりだ。
学「はぁ…Aは危機管理が無さすぎる」
そう言いながらようやく離してくれた。
A「えっ？危機管理？」
学「ああ。僕が言うことじゃないけれども、彼氏がいるんだろ？それなのによその男にこんなことされてもいいのか？」
A「そっか、浅野くんには言ってなかったよね。今は彼氏がいないんだー」
学「どういうことかな？」
A「私がピアノの前で泣いていた日があったでしょ。それは彼氏がこの世を去ってつらかったからなんだけど…」
学「…申し訳ないね、嫌なことを思い出させちゃって」
A「ううん、だって浅野くんのおかげでつらさが紛れたし、もう悲しみも乗り越えられたから。今は彼氏がいないから、別に大丈夫だよ〜」
学「そうだったのか…。じゃあ、僕以外の男でも今のことはできるのかい？」
A「それは…」
うーん、どうだろう…
A「わからない。けれど、少なくとも秀くんとなら大丈夫だよ〜」
そう言ってAは運ばれてきたスパゲッティを食べる。
学(人の気も知らないで…でも、これは…期待していいのか？)
よくわからない。でも。
嫌われていないようでよかった。
そして、学秀も運ばれてきた食事に手をつけた。
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ぴょこたん(プロフ) - コメントありがとうございます！とても嬉しいです。頑張って書くので、これからも見てください♪ (2018年3月27日 16時) (
レス) id: 5b973799fb (このIDを非表示/違反報告)
あや - 凄く面白いので頑張ってください (2018年3月27日 12時) (レス) id: 6b6e45a35e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴょこたん | 作成日時：2018年3月26日 21時
