２８話 ページ30
榊「それは、浅野くんが小柳さんのことを好きだからじゃない？」
学「は…？」
榊「自分の胸にきいてごらん、彼女に触れたいかどうか」
学「…認めたくないが、そうだ。」
だからさっき頭をポンポンしてしまったのだと気づく。
榊「それは好き、っていう感情だよ。」
学「そうか。では彼女に触れるためにはどうすればいい？」
榊「それは…恋人になることだよ」
学「恋人？」
榊「そうだよ。恋人になるためにはまずは告白しないといけない。でもね…」
学「でも？」
榊「彼女には既に恋人がいるんだ。」
学「は…？」
小柳さんに恋人…？
榊「修学旅行の時にきいたんだ。イギリス人の彼氏がいるって」
学「…そうか…」
ということはつまり、好きなのに小柳さんの恋人になれないということか…。
学「ありがとう、蓮。自分の気持ちがはっきりしてよかった」
榊「うん。じゃあ小柳さんに告白は…？」
学「しない。つらい思いをするくらいだったら、今の日常を続けていた方が幸せだ。」
その頃、Aは。
A(浅野くんに頭ポンされた…。漫画で見たけど、意外とドキドキするものなんだな〜)
割りとドキドキがとまっていなかった。
よし、今は忘れてテニスをしよう！！
「相変わらず小柳さんは強いな〜」
A「そりゃあ向こうで８年してればね」
同輩と他愛ないお喋りをしつつ、テニス同好会の活動をみている人たちを眺める。
いつも同じ人ばかりが来ているから、誰か気になっている人でもいるのだろうか。
A(今日は浅野くんはいないんだな〜)
いつも気づいたら浅野くんが来ていて見ていっているけれど、今日はそんなことないようだ。
A(って、何で浅野くんのことを気にしているんだろう…)
「A〜！！ボール取ってー！！」
A「あ、はーい！！」
浅野くんのことが気になり始めたのはいつからだろう…
一番大きいのはあの修学旅行の海での出来事だったかな。
その直後にダンが死んでしまったけれど、浅野くんのおかげで立ち直ることができた。
A(明日とかにでもお茶にさそおっかな)
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ぴょこたん(プロフ) - コメントありがとうございます！とても嬉しいです。頑張って書くので、これからも見てください♪ (2018年3月27日 16時) (
レス) id: 5b973799fb (このIDを非表示/違反報告)
あや - 凄く面白いので頑張ってください (2018年3月27日 12時) (レス) id: 6b6e45a35e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴょこたん | 作成日時：2018年3月26日 21時
