２０話 ページ22
学(って、何で僕はほっとしているんだ)
別に僕がボール遊びに入りたいっていう理由なんてどこにもないじゃないか。
悶々と考えていると
A「なんか疲れが出てきちゃったから寝るね。お休み〜」
そう言って小柳さんは寝てしまった。
学(何で僕が隣にいるのに安心して眠っているんだ？)
すやすやと眠る小柳さんを眺める。
学(全く、もう少し危機管理を持ってほしいものだな)
海でも男どもは小柳さんを見ていたのにそれに気づかないどころか男の人でも注目する浅野くんと業くんはイケメンだね〜と言われたことを思い出す。
学(というか何で僕はこんなことを考えているんだ？)
小柳さんは勉強面でのライバルだけじゃないか。
確かに彼女のように頭のいい女子生徒に出会ったことがないから珍しい、ただそれだけであるはずなのに。
なぜか放っておけないし、気になってしまう。
彼女が他の男に優しく接しているのを見ると、腹が立ってくる。
学(後で蓮にでも相談しよう。)
その時、バスの車体が大きく揺れ、小柳さんが自分の方に寄りかかってきた。
普通なら男女関係なく元の姿勢に戻すところだが。
学(悪い気分ではないからこのままにしておこう)
それに小柳さんが風邪をひいたらいけないと思い、制服のブレザーをかける。
学(これでよし、と)
海での疲れが出てきたのか、眠くなってきて学秀も寝ることにした。
A「…ん…」
目を覚ますとまだバスの中だった。
何分ぐらい寝ていたんだろう。
ふと浅野くんに寄りかかって眠ってしまっていたことに気づく。
A「ご、ごめん…って寝てる」
浅野くんも疲れていたのだろうか、すやすやと眠っている。
まつげ長いな…
それはそうと、私の上にかけられているブレザーは誰のかな？
私のサイズよりも割りと大きめだ。
名前を見ると、浅野学秀と書いてある。
浅野くんがかけてくれたのか…
浅野くんには色々迷惑をかけちゃったなあ。
今度何かお礼でもしよう。
A(性格は腹黒いところもあるけど、優しいところもあるよね、浅野くんは)
バスが旅館につくまでまだ時間がある。
もう少し寝ていこう。
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ぴょこたん(プロフ) - コメントありがとうございます！とても嬉しいです。頑張って書くので、これからも見てください♪ (2018年3月27日 16時) (
レス) id: 5b973799fb (このIDを非表示/違反報告)
あや - 凄く面白いので頑張ってください (2018年3月27日 12時) (レス) id: 6b6e45a35e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴょこたん | 作成日時：2018年3月26日 21時
