１話 ページ3
學「ふむ…飛び級で大学を卒業している子が高校に入り直すとは…」
そう呟く理事長の手元にはAの経歴書と転入試験の五教科100点満点の５枚の回答用紙。
學「この転入試験は椚ヶ丘高校の外部受験よりも何倍も難しく作ってあるというのに…」
日本の中流の大学なら楽に入れるレベルだ。
しかも、どうやら彼女は試験監督の先生に
A「古典と日本史が不安ですが…よろしくお願いします」
と言ったそうだ。
學「それなのに、どっちも満点を取るとはね…」
凄い生徒が入ってきたものだなと腕を組んでいると、理事長室のドアがノックされた。
學「どうぞ」
「失礼します」
そう言って入ってきたのは息子の学秀だった。
学「何かご用ですか、理事長」
學「ああ。急だが今日から君のクラスに転入する子がいてね。その子に色々と案内をしてあげてほしいんだ。」
学「転入でA組に！？どんな人なんです？」
学(転入試験は他の学校よりも難しいはずだし、万が一受かってもC組くらいであるはずなのに…)
學「落ち着いて聞きなさい、浅野君。彼女は小柳Aさんと言って、カリ○ォルニア工科大学を飛び級で卒業している。しかし、向こうでどうやら日本の古典と歴史は習えなかったようだから重点的に教えてほしいそうだ。」
学「…凄い人が入ったものですね。どうして彼女のような人がわざわざ日本の高校に？」
學「さあ…そこは詳しく聞いてはいないのだけれどね。それはともかく会議室にいる小柳さんをよろしく頼んだよ、浅野君。」
学「わかりました。赤羽もいるし、３週間後の中間試験が楽しみだ。」
そう言って学秀は出ていった。
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ぴょこたん(プロフ) - コメントありがとうございます！とても嬉しいです。頑張って書くので、これからも見てください♪ (2018年3月27日 16時) (
レス) id: 5b973799fb (このIDを非表示/違反報告)
あや - 凄く面白いので頑張ってください (2018年3月27日 12時) (レス) id: 6b6e45a35e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴょこたん | 作成日時：2018年3月26日 21時
