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涙を拭き、落ち着いた俺は前向きに病気のことを考えようと思った
「先生、病気のこと教えてほしい」
医師「認知症患者の進行を食い止めるのはしっかりと反応して答えてあげること。吉野くんも分かってると思うが、本人には認知症患者だと伝えてはいけないからね。絶対にそれは守ってほしいこと。」
数学のノートの最後のページをちぎり、
・聞かれたことは反応して答える
・母ちゃんには認知症を隠す
と書いた
それから沢山聞き、表裏びっしり文字が埋まった
「先生、俺誰かに頼らずに生きてきたんだ、だから今日凄い成長したかも。」
すると息子を見るかのような優しい目で頭を撫でてくれた
医師「君は偉いよ、僕も全力でサポートするからね。この本、使いなさい。まとめておいた。」
先生の手には手書きで"認知症患者について"と書かれた本
受け取ると思ってたより重たく、一枚めくると手書きで目次が書かれてあり、その数は凄かった
「え、先生これ全部書いたの？」
医師「そうだよ、これを見れば大体は分かるはずだが、分からなかったらいつでもここへ来なさい」
なんていい先生に出逢えたんだろう
俺は本を抱きしめて全力でお礼を言った
そして、この瞬間ある決意をした
それはこれからは人に頼るということ
「先生俺頑張るよ、本当にありがとうございました！」
それから何回か先生に会いに行っては分からない症状について聞いてる
あれから二年経ったけど、今は、誰かを忘れたり、家事も出来ない事が少し増えたけど、俺のことはまだ覚えてるみたい
あの日に俺は暴走族を抜けようと決意した
俺が死んだら母ちゃんは一人になって、誰も見てくれないと思うし、母ちゃんのそばに居たいから。
高一になって必然的に頭になったから抜けやすくなくなった
夏までには抜けて、母ちゃんが未だに褒めてくれる歌を趣味程度だけど頑張ってみようかなって。
顔を上げるとEXILEのポスターやグッズ
壱馬も一緒にDVDを見た日にファンになってよくEXILEの歌を歌ってる
この人達みたいになりたいなあ
そう思ってると
母「ご飯出来たよ〜」
下から聞こえる母ちゃんの声
今日の飯は何かを入れ忘れたんだろうなって思うチャーハンだった
自分で作る意志があるなら作っててもらおうと思う
「ご馳走様！」
前、食器を割ってたから食器洗いは自分でして、ソファで携帯をいじろうとすると着信音が鳴る
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ゆん - 面白いです！実は前に読んだことあったんですけど履歴整理してる時に間違えて消しちゃって今日探してたら見つかりました！！北ちゃん辞める決意したんだね…（ﾎﾛﾘ）これからも頑張ってください！応援しています！ (2020年4月28日 1時) (
レス) id: a8e0c095c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - ほくとすきぴさん» ありがとうございます！引き続き、よろしくお願い致します。 (2019年12月2日 21時) (レス) id: 042dafb529 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - syさん» そう言っていただけるのが、本当に嬉しいです！活力になります。これからもよろしくお願い致します。 (2019年12月2日 21時) (レス) id: 042dafb529 (このIDを非表示/違反報告)
ほくとすきぴ - おもしろいです！ (2019年11月30日 19時) (レス) id: 9642d3d62d (このIDを非表示/違反報告)
sy(プロフ) - 面白いです！このお話好きです！(^ ^) (2019年11月29日 19時) (レス) id: 4d2b3f43a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆぴ | 作成日時：2019年7月14日 4時
