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お昼ご飯を済ませ、自分の部屋へと移動する私に
母「あ、洗濯物出来てるから干していいよ」
と、お母さんが私用の洗濯カゴを顎でさしながら話す
「うん、分かった」
相変わらずテレビを見てるおばあちゃんにいいなーと思いながら洗濯カゴを持って二階にある自分の部屋へと向かう
「はあ、」
さっき着てた制服も洗濯したからいつもより少し重い
扉の前で一息つき、洗濯カゴを引きずりながら部屋へと入る
EXILEのグッズとポスターで埋め尽くされてる白い壁
私の自己満でもあり、大好きな場所
「もー、」
EXILEの世界に浸ってると足に当たり倒れる洗濯カゴ、一気に現実に引き戻される
鞄をベットに放り投げ、部屋についてるベランダで自分の分の洗濯物を干す
EXILEのsomedayをかけながら
「このまま終われない
何かが突き動かすんだ」
ここの歌詞が凄く好き
私の背中を押してくれたこの曲
もし、あの時、お母さんがこの曲を勧めてくれなかったら私は確実に高校には行けてなかった
中三の時、進路で凄く迷った
高校には行きたいけど、シングルマザーのお母さんが心配で高校を出ずに働こう、そう思っていた
一度覚悟を決めたら揺るがない私は高校へ行ってほしいという家族の願いに答えずにいた
お母さんを何度も困らせ、受験も受けないと言い、勉強もしなかった
何回も喧嘩をし、夜に出歩く事が多くなり、よくお兄ちゃんの溜まり場で慰めてもらってた
まあ、それがあったから初恋のあの人にも出会えたんだけどね
仲直りをした時、お母さんが勧めてくれたのがsomeday
EXILE LOVEに収録されてるから聞いてみてとゴリ押しされて、試しに聞いてみると、涙が沢山溢れた
私が悩んでる事は凄くちっぽけなんだって、世界にはもっと辛い人がいるんだって、全面的に考え方が変わった
働こうとしてた私に、しっかりと高校へ行ってから社会に出ようと決断させてくれた
EXILEは小さい頃からのファンだったけど、こんなに大切で強い存在だって事に初めて気づいた。
EXILEに出会えて、この曲に出会えて良かった、ほんとに。
昔を思い出しながら洗濯を干し終え、部屋に戻ろうと部屋の中に片足を入れた時、いつものうるさいバイク音が鳴る
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ゆん - 面白いです!実は前に読んだことあったんですけど履歴整理してる時に間違えて消しちゃって今日探してたら見つかりました!!北ちゃん辞める決意したんだね…(ホロリ)これからも頑張ってください!応援しています! (2020年4月28日 1時) (レス) id: a8e0c095c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - ほくとすきぴさん» ありがとうございます!引き続き、よろしくお願い致します。 (2019年12月2日 21時) (レス) id: 042dafb529 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - syさん» そう言っていただけるのが、本当に嬉しいです!活力になります。これからもよろしくお願い致します。 (2019年12月2日 21時) (レス) id: 042dafb529 (このIDを非表示/違反報告)
ほくとすきぴ - おもしろいです! (2019年11月30日 19時) (レス) id: 9642d3d62d (このIDを非表示/違反報告)
sy(プロフ) - 面白いです!このお話好きです!(^ ^) (2019年11月29日 19時) (レス) id: 4d2b3f43a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆぴ | 作成日時:2019年7月14日 4時