プラトニックラブ【ブルーロック】 (ページ1)

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1.降ってきた少女ページ1

凛side

つまらない毎日だった。

入学して1週間。既に学校はだるいしなにか特別面白いと思えることもない。

そもそもサッカーをすることにしか興味がない自分には学校生活がつまらないだとかどうでもいいことだった。

けれど周りを見渡せばつまらないなんて思っているのは自分だけかのようにどいつもこいつもヘラヘラニコニコとしていて何が面白くてそんなに笑ってはしゃいでいるんだコイツらはと何故か妙にムカムカとしてきた俺は耳を塞ぐように机に突っ伏した。

「そういえばさっきトイレ行ったんだけど結構混んでたから上の階のトイレ行ったら廊下にすげえ美人いてさ、思わず見惚れて突っ立ってたら美人の隣にいた友達がその人のことAって言ってた。」

「え、AってAA？？がち？本物？？見たの？？？あの一個上の美人で有名なA先輩？？」

「多分本物、超やばかった。」

それでも聞こえてくる声は耳に入るもので前に座っている男二人の会話を聞いていれば聞いたこともない名前が出てくる。
いや、どこかで聞いた気もする名前だが興味無いことには違いないので無視しようとするものの話しているそいつらの席が近いこともあり無視しようにも無視できない。

「どんな感じだった？俺まだ見た事ないんだよなー」

「なんかもうとりあえず超綺麗な顔面してて最初はやっぱり顔に目がいくんだけど何よりもあの先輩、すげえ胸がでかい。なのにウエストめっちゃくびれてるし足も無駄な肉ついてない感じで細くて顔だけじゃなくてスタイルも化け物。肌も白すぎだしまじ天使、ていうか女神レベル。」

「マジか俺も一目お目にかかりてー、てか制服着ててそのスタイルはレベチ、脱いだらどうなんだろ」

段々とヒートアップしていく男子高校生にありがちな卑猥な会話に聞くのも嫌になってきてイライラが限界を迎えた俺はわざとガタッと大きな音を立てて椅子から立ち上がる。

ああめんどくせ。昼休みが終わるまでまだ10分もある。
そのまま教室を出た俺は飲み物でも買いに行こうと自販機へ向かった。

気持ちわりぃ会話聞かせやがってと機嫌悪く自販機のある1階へ向かうべく階段を降りようとしていれば、ひらりと目の前に1枚のプリントが落ちた。

なんだと思って上を見上げれば、女が階段からつまづいてそのまま俺に向かって落ちてくる。

マジかよ。

驚きつつも仕方なく受け止めれば受け止めた衝撃で後ろに尻もちを着く。

一体なんだこれは。