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「採用で。」
『……え??採用?採用ですか??本当に?』
申し込みボタンを押した後、すぐに面接日程のメールが届いたAは早速指示された所へと行った。こんな山奥にこんな施設あったんだ、一体何をしているところなのだろうとますます怪しさを感じるもののその施設へと入れば出迎えてくれたのは若い女の人で、少し安心を感じた。
それから案内された一室へと踏みいれば椅子に座った男の人がいて、挨拶をして名前を言った瞬間「採用」の一言。
ありえないくらいに突然で驚きが隠せないA。
「嘘言った所ででしょ、結構人で足りてない上にあんな怪しい求人に2人も3人も応募してくるやつなんて居ないし、正直誰でもいいんだよねー。事前に送って貰った資料とかとも変わりないし、君にどんな事情があるかは知らないけど大きなリスクを伴ってるって言うのにこんな所までノコノコ足を踏み入れてきてさ、だいぶお金にでも困ってるんだろ?逆にそういう奴の方が信用に足る奴だったりするし、まあとにかく採用だから支払う給料分しっかり働いてくれ。」
『えーっと、はい、?よろしくお願いします。』
「じゃあ今日からお仕事よろしく。」
『今日!?今日からですか!?待ってください私そんな今日からだと思ってなくて何の準備も』
「あー大丈夫大丈夫、準備とかそういうのいらないし住み込みでしょ?まぁ必要な荷物あったら誰かに郵送でもしてもらって。あと給料は3ヶ月分くらいもう支払っとくから3ヶ月はしっかりはたらいてね。仕事内容とか自分の部屋とかは後ろにいるアンリちゃんに聞いて。じゃあお疲れ、行ってらっしゃい。」
『え?え?ちょ、ちょっと待って、え、』
なんて強制的な。言うことだけ言って良くもわからないまま追い出されてしまったA。何が何だかわからなくて立ち尽くしていればまた目の前の扉が開いて、出てきたのは私をここまで案内してくれたあの女の人だった。
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志希(プロフ) - とても面白い作品です!大好きです! (2月27日 12時) (レス) id: 72017f3ec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花子 | 作成日時:2024年2月12日 2時