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放課後、今日も今日とて日向に負けじと走って辿り着いた体育館で仰向けに寝そべりはぁはぁと乱れた息を整える。
ギリギリ勝ったのは俺で、隣で悔しそうにうずくまる日向の姿を見て優越感に浸ると共に体の熱が冷めるのを感じた。
季節はもう夏で、生暖かい風が頬をかすめる。ぼーっと天井にぶら下がる電球を眺めていたものの、そろそろ部室に行って着替えるかと体を起こそうとしたとき。
『こんな所に寝てたら服汚れちゃうよ？』
なんてあまり抑揚のない落ち着いた声。高いとも言えず、かといって低いとも言えない丁度いい好きな人の好きな声に思わず緊張で体を強ばらせる。
軽い足音とともに視界に捉えた先輩は寝転がる俺を上から覗き込んでいた。
『あ、日向くんもいる。
二人っていつも競ってるの？こっち向かってたら目の前走っていくからびっくりしたよ。』
「三神先輩も、今日は早いですね！いつもは練習始まってちょっとしたぐらいに来るのに。」
『うん。今日は何も無かったから。』
今日の昼のこともあり先輩の急な登場に未だ起き上がれず固まる俺とは対照的に、日向は飛び起きて嬉嬉として駆け寄ってはこちらにいる先輩も嬉しそうに微笑みながら話している。
三神先輩とは中学の時に1度会って以来最近になって烏野で再会したが、彼女は何故か日向に執心中で、想いを寄せるこちらとしては気に食わない状況。
以前先輩は日向に面と向かってファンなどと冗談なのか本気なのかわからないことを言っていたが、聞けば日向とは
ならばなぜ？と思うがそれは彼女のバレーを見る瞳を見れば一目瞭然だった。
結果から言うと、先輩はただバレーが好きなのである。実際にプレーはしたことないしルールだってろくに知らないと言っていた。けれど " みんながする " バレーは見ていて楽しいしかっこいいから好きだと。
バレーをするみんな、ではなく、みんながするバレー。だから日向くんが飛んでスパイク打つ姿は好きだし影山くんの綺麗なセットアップも好き。ブロックもレシーブもサーブも、みんなのバレーはかっこいいから見てて飽きない。全部大好きなの。
はっきりとそう言った先輩のどこか切なくも嬉しそうな顔は今でも鮮明に思い出せるほどだ。
初めこそ最初に見た日向のファンだと言っていた彼女も今ではみんなのファンだよなんて言っている。
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れな(プロフ) - 良ければ更新お願いします！もっと烏野のみんなとの絡み見たいし欲を言えば全員分の落ちとかもみたいです！完結までついていかせてください！ (7月24日 6時) (
レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
嵯峨野 繆謎(プロフ) - なんだか色々と話の構図がタイプです。続き楽しみにしてます、頑張ってください。 (2020年6月21日 5時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - お話読んでみたらすっごい虜になっちゃいました！更新頑張ってください("⌒∇⌒") (2020年4月29日 17時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 三神ちゃんと影山の関係が気になります！更新大変だろうけどがんばってください！！ (2020年4月29日 13時) (レス) id: 825ada6d1a (このIDを非表示/違反報告)
小百合 - 面白いです!!更新楽しみにしてます!!ファイトです!! (2020年4月29日 12時) (レス) id: b5a08e9156 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花子 | 作成日時：2020年4月28日 1時
