溺愛注意報【ハイキュー】

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『すごい影山くんなんでわかったの？』




隠していた訳では無いけれど言った覚えもないことを知られていたことに驚いていれば、彼は何を言っているんだ？というような顔で首を傾げた。




「いや、なんでわかったっていうか、前にも言ったように俺中学の時の合宿参加してたからなんとなく？
仲良さげにしてたし付き合ってると思ってたけど当時の先輩に聞いたら幼馴染って…」

「は？マジな話なわけ？」

「嘘だろ及川ってなんつー偶然…」

「ということはつまり？さっきの束縛彼氏染みた幼馴染が…」



この先は何も言うまいという彼らの微妙な視線の元、ああ、なるほど、それなら知ってて当然だ、なんてのんきに思っていればなんという偶然か、前方に見覚えのある影。そして気の所為ではなければそれは猛スピードでこちらへ向かってきているのではないだろうか。



あ、やばい？



まずいことになってしまったかもしれない。だんだんと冷えていく背筋に自然と顔も青ざめていたのだろうか、私の視線を辿る彼らも「彼」の存在を認めると、これやばくないか？という焦りに満ちた顔を向けてきた。



きっともうこれはやばいなんてものでは無い。下手したら私の命か彼ら(烏野)の命が危ういだろう。
それは何としてでも食い止めなければ。



『あ、えっと、今日はありがとう、ここまで送ってくれたのも本当に感謝してる、また会おうね。』




自分でもよく分からずそう口に出すとすぐさま走って「彼」がこちらへ辿り着く前に私が行かなければと無我夢中で走った。なんとなくデジャブを感じた。







「なんか、遺言ぽかったな。」

「明日、三神先輩来るのかな…」

「おい日向、変な事言うなよ。」

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