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影山くんの前から颯爽と去って少し離れたところで1度立ちどまる
「…」
下着、見られた…
見られてしまった
という事実を今になって実感し、まるで身体中の血液という血液が沸騰したように熱がたまった。別段走ることが得意というわけでもないのに無我夢中で走って走って走って先程出たばかりの自分の教室にまた入る。
タイミングのいいことに教室に残っている人は居なかったようで、自分のロッカーを探り体操服のハーフパンツを取りだした
ああ、何が影山くんのスケベだ、どちらかと言えばなんのガードもなしに下着を見せてしまった私の方が変態じゃないか。余裕振ってあんなこと言っていたが内心気が気じゃなかったし恥ずかしすぎて今すぐにでも逃げたい気分だった。
それもこれも元はと言えば体育が終わったあとにハーフパンツを脱ぎ捨ててしまった自分が悪かった
忘れていたのだ。今日はスパッツを履き忘れていたことを…
普段ならばスパッツという、もはや鉄壁、絶対防御なのだが今日は本当に履くのを忘れていた。
まあバレないか、体育終わった時にハーフパンツ履き続けてればいいんだからと軽い気持ちで過ごしていたのが仇を為したかそれすらも忘れていた
結果この過ちである。
過ぎてしまったものはもう取り戻せないことだがどうしたものか…
影山くんと顔を合わせずらい。
「今日、三神どうしたんだ?朝は普通だったよな。」
「ああ。なんか影山の様子もおかしいしなんかあったかな。」
放課後、いつも通りやってきた三神は何故かどんよりとした雰囲気で「こんにちは」と顔を出すとまたいつもの如く上に上がっていった。もはや常連と化した彼女の為にと置かれたパイプ椅子の元に行き座ると、この世の終わりかのような長い溜息をつくや否や天を仰いで顔を両手で覆っていた。
そんな中、三神の登場とともに少々不調気味である影山。今は練習中なので詳しい事情は聞くに聞けないが二人の間で何かあったことは間違いないだろう。
「三神先輩、今日ここ来るの早かったのに居なくなったかと思えばさっき来るし…
影山、お前絶対なんかしただろ。」
「はぁ!?お、俺は別に何もしてねーし!」
「なに、俺はってことは他に誰かがしたってこと?
例えばほら風のイタズラ、とか。」
「なっ、月島お前まさか」
「僕らは別に見えてないけどね。まあ君の位置からだともろ見えてただろうけど。」
「なになに何の話かな?影山クン」
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れな(プロフ) - 良ければ更新お願いします!もっと烏野のみんなとの絡み見たいし欲を言えば全員分の落ちとかもみたいです!完結までついていかせてください! (7月24日 6時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
嵯峨野 繆謎(プロフ) - なんだか色々と話の構図がタイプです。続き楽しみにしてます、頑張ってください。 (2020年6月21日 5時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - お話読んでみたらすっごい虜になっちゃいました!更新頑張ってください("⌒∇⌒") (2020年4月29日 17時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 三神ちゃんと影山の関係が気になります!更新大変だろうけどがんばってください!! (2020年4月29日 13時) (レス) id: 825ada6d1a (このIDを非表示/違反報告)
小百合 - 面白いです!!更新楽しみにしてます!!ファイトです!! (2020年4月29日 12時) (レス) id: b5a08e9156 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花子 | 作成日時:2020年4月28日 1時