87 ページ38
連れてこられたのは図書室。そういえば文化祭の日、チョンAにもここに連れてこられた。
こんな状況でもそんなことを思い出してしまう自分に少し苛立ちを覚える。
「話って何？」
早くここから出たくて俺から聞き出した。
yn「クリスマスの日、何してたんですか」
そう聞いてきた彼女の声は怒りを抑えるようなそんな声色だった。
「何って、家にいたけど。」
そう正直に言うと彼女は眉間に皺を寄せる。
yn「14時に駅前、その約束忘れてたんですか？」
「その事なら覚えてたよ。けど俺はその前にもう話しかけるなって忠告した」
そう言えば拳を握りながらこちらを睨んでくる。
yn「Aから連絡きてましたよね？それ無視しましたよね？あの子本当に待ってたんですよ、あんな寒い日に。7時間も外であなたが来るの待ってたんです。なんで返事くらい返してあげなかったんですか！あなたが返事を返しとけばAは入院することも必要以上に傷つくこともなかった、」
今まで落ち着いて話してた彼女が初めて声を荒らげた。
jn「…Aちゃん、入院したの？」
今まで黙って話を聞いてたジェノがそう問いかける
yn「そうですよ、あんな寒い日に7時間も外にいたんです。体温が下がりすぎて病院に運ばれてそのまま入院したんです。」
俺を睨んだままそう言ってくる。ただ俺の思考が追いついてない。入院？7時間待ってた？俺が返事をしなかったから？急に入ってきた色んな情報にいつもなら冷静に処理することが出来るのに今だけはそれが不可能になった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 695人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
hkr(プロフ) - 完結おめでとうございます♪ 楽しくお話読ませていただきました🥺 最後のジェノが悲しかったです😭 ぜひ次の作品はジェノを幸せにしてあげてください…😭！ これからも応援してます🤍 (2023年2月7日 4時) (
レス) @page50 id: fcc5d5eeb6 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - ジェノぉぉぉぉ😭😭😭😭 (2023年2月7日 0時) (レス) @page50 id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
美葉(プロフ) - 凄く素敵な作品でした。毎日の楽しみが消えるのは少し寂しいですが、それ以上に主人公とジェミンがやっと結ばれたことへの嬉しさが凄いです！最後のジェノ目線で切なさを残していて凄く面白かったです。本当に素敵な作品を書いてくださりありがとうございます！ (2023年2月6日 22時) (レス) @page50 id: 86c73eaa12 (このIDを非表示/違反報告)
美葉(プロフ) - 凄く素敵な作品でした。毎日の楽しみが消えるのは少し寂しいですが、それ以上に主人公とジェミンがやっと結ばれたことへの嬉しさが凄いです！最後のジェノ目線で切なさを残していて凄く面白かったです。本当に素敵な作品を書いてくださりありがとうございます！ (2023年2月6日 22時) (レス) @page50 id: 86c73eaa12 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - ジェミンかっこいい！！ (2023年2月4日 15時) (レス) @page15 id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：チロル | 作成日時：2023年2月2日 15時
