綺麗好きな王子、拾いました。 (ページ22)

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與Side

ホントの事…隠してることを、やっぱり話さなあかん時が来たんやな…

思っとったより早ない？
ホンマはもっとあなたと何も分からずに楽しめるって思っとったんやけどな…

與「俺の実家な、ホテル経営しててん。

まあまぁ大きいんや。俺は末っ子やったから跡取りとかそんなんは無くてな？
基本めっちゃ自由やってん。

せやから、大学は留学して、仕事もホンマに適当やって、やる気なんてでーへん。で、あんな事あってクビ。

親にアパートとかの話もしてん。
そしたらな？

『海外にあるホテルの管理人するか、それが嫌なら何も手当はしない。』

って言われてな？
海外はええ所っての知っててん。せやけど、そこで仕事とか考えて、俺が管理人とか出来へん。って思ってん。」

本当はただ怖かっただけや。管理人なんてやっとったら、責任は全部俺やし、今まで自由に適当にってやっとった俺にそんなん出来へんって…

「真くん、ホントにそれでよかったの？
何も知らない私が言えるような事じゃないし、離れたくもない…

でも、それって、逃げてるだけじゃないかな？

…でも、それでもね？私は、真くんが選んだ道のおかげで今、巡り会えてるから、感謝してるよ。
例え逃げた道だとしても、それが真くんが選んだ道。間違いなんてないんだよ。」

…あなたってさ、狡いねんな。
そんなん言われたら、もう、俺、弱いままやん。

與「そーなんかな。まぁ、俺やってあなたに出会えたのはいい事やったで。

でもな？いつか、自身が持てたら…そん時は、俺、やってみようって思ったで！

そう思えたんもあなたのおかげやで？

あなたん店が出来るまでの話し、したやろ？あれ聞いてな、俺もチャレンジしたいって思ってん。」

まだそんな自身はあらへんけど、いつか…

でも、その時は………………………………………

「応援してる！真くんが自身を持てるまで。

(それまでは、そばに居させて)」

(あなたを連れてってもええかな。)