弱肉強食の世界で僕は捕食者である。 ① (ページ4)

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ニトロ？やっぱりＵＭＡかな？ページ4

ガッガッガッ！！！

要りますよね？肉

と言った後、すぐに肉に噛みつき食べ始める鳥人間

というかこんな生物も居たんだ･･･

なんて悠長に考えて赤い毛を引っ張ると、尾で手を叩き落とされた

それを諸ともせずに

さすが新世界

なんて考えてるAに、ニトロも嫌気がさす。

ゴクンッ

と最後の一切れを飲み込み終えAに目を向ける。

『？』
見られている事に気付き首を傾げニトロを見つめる。

【･･名前ハ？】
名前は？確かにニトロはそう発した

食材以外に興味を持たないあのニトロがだ！

『鳥人間さんの名前は？』
疑問を疑問で返され少しムッとするが、獣の骨を見て落ち着く。

【人ハ我々ノ事ヲニトロト呼ブ】

『へぇ
　ニトロさんかァ
　僕はA』
スッと目の前に来た手を凝視した後、プイッと顔を横に向ける。

ありゃっとマヌケな声を上げるAを無視し、腰から生えるそれに目を向けた

【ソレ何ダ】
左右に動くそれがピクッと反応を示し、フヨフヨとまた動き出す。

『･･さァ何だろネ』
ニコッと微笑んだAはニトロを見て問う。

『君こそ何なの？』

【サァ何ダロナ】
オウム返しのように言ったニトロに、目を真ん丸にしてAは声を上げて笑い言った

『あ～
　一本取られたなァ』
てね

スッと立上がったニトロを見上げる。

『何処に行くノ？』

【ドウクツ】
そう言ったきり何も喋らず歩き出す。

それを遠目にAは己の体に尾を巻き付けた＿

『(グルル)』
猫特有の喉の鳴らす音が響く。

ザフッ

あの足音が、後ろから聞こえた･･･

『？』
僕はゆっくりと後ろを向く。

【･･･来ナイノカ？】
ニトロから発せられた言葉の意味に、Aは不意を突かれ真顔になる。

『行っていいの？』

【野宿スル気カ？】

『いつもそうだからネ』
苦笑いを浮かべ、耳を下げる。

【グルメ界ヲ舐メルナ
　適応出来ズ死ヌゾ】

『グルメ界？』
キョトンとした顔をしたAに、ニトロは首を傾げる。

【マサカオ前
　ココガ何処か知ラズニ来タノカ！？】
来たと言うよりも･･一瞬で居た？

紙を飲んで瞬きしたらここだった･･･

何て言えず首を上下に振る。

【準備モセズニココニ来タトハ･･･】
ニトロはAの頭の上に手を置いた。

『？
　これはあれっすか？
　頭をグッて押し潰すやつ？』
そう言うとパシッと叩かれた。

『？』

【･･･】
なんだよ･･･

人間は頭を撫でられれば喜ぶのではないのか？