弱肉強食の世界で僕は捕食者である。 ① (ページ3)

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覇王色の覇気　　(・∀-)ドヤァページ3

着いてくるなと言っても、着いてくる餓鬼に嫌気がさす

ニトロは己の住処でもある洞穴に入っていったのだった。

『ん～』
洞窟に入っていった鳥人間･･

追うか追わないか木の上で頭を捻ってる僕。

確かにストーカーはしたけど、流石に不法侵入は･･･

『ん～～～』

そこまで差は無いような気もするのは何故！？

Aは散々頭を捻った。

結果

『適当に何か穫ってこよう』
腹の虫が鳴ったので、狩りをする事になったようだ。

【･･･】
洞窟の前から一つの気配が去っていく

諦めたか･･

薄らと目を開けて、もう一度閉じる

削られた体力は予想を超え、相当体を蝕んでいる事にも気付かずに･･･

『･･これ食べられるのかな？』
Aの手には果物の山

少し悩んだが

ガブッ

と一口

『あ、美味しい』
キラリと瞳を輝かせ一つの果物をペロリと平らげてしまう

あとの果物はさっき死んでいた動物の皮を袋代わりにして背負う。

「ガルルル」

『ん？』
背負うと目の前に得体の知れない獣

『･･･君って食べられるの？』

「ガルルル」
勿論答えてくれる筈もなく獣の唸り声が一層増す

『フーン
　無視？』

ブーンと獣を襲ったのは、覇気と呼ばれる能力

覇王色の覇気を兼ね備えたAは、王の素質があるようだ

ドサッ

獣は白目をむき倒れた。

【ッ！！】
ニトロは洞窟の中で目を覚ました

何故なら余りにも凄まじい殺気が、少し離れた位置から飛んできたからである。

威嚇よりも強力で、今まで感じたことのない殺気･･･

何だ！？

ニトロは立ち上がり外に向かう通路を早足で歩いていた。

バッ

と洞窟から顔を出して居たのは。

『ん？
　あ！鳥人間さん
　食べますゥ？』
パチパチと火の燃え盛る場で、肉を焼き果物を咀嚼しているあの子供だった。

ニトロは首を左右に振る。

しかしこれは拒否といった意味では無く、警戒しているのだ。

さっき感じた殺気に＿

『どうひひゃんですか？』
果物を口に入れたまま喋るA

『ゴクッ
　･･あ！まさか僕の覇気で目覚めちゃいました？
　すみません』
ニトロはバッと子供の顔を凝視する。

【ボクノ･･･ダト？】

『？
　はい』
首を傾げニトロを見上げる

『要りますよね？
　肉』
ジューッと焼けている猛獣の肉は捕獲レベルというやつが、相当高い生物で

美味なのだ。

ニトロにとっての久し振りの美食

鼻がひくつき、涎が垂れるのはどの動物も一緒である。