弱肉強食の世界で僕は捕食者である。 ① (ページ1)

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鳥人間発見！！ＵＭＡかな？ページ1

熱い･･･

『ハァハァ』
何て熱いのだろうか･･･

短い黒のスカートに

白のパーカー

黒のシャツ

スカートの下からは細長い猫のような尻尾

パーカーの上からはポコッと膨らみがあることから、猫のような耳があるのが見て取れる。

アルビノ特有の白色の毛に肌

血のような真っ赤な瞳

目の下には濃い隈があることから不眠症かな？と疑いたくなる

『グッ！！』
目の前に現れた物に目を見開く

「カロロロァァアア！」
そこにはAよりも数倍でかい怪物が木の端からヒョコッと顔を覗かせていた

『チッ！！
　ここは一体何なんだ！』
普段は余り同様を示さないAでさえもさすがに、これは焦る

バッ！！

と戦闘態勢をとったA

久し振りにここまで神経を尖らせた

フードを脱ぎ耳をピンッと立たせて、尾を左右に揺らす。

覇気を使うか･･でもこの僕ともあろう者がたかが獣に覇気を･･･

なんて頭の中で考えていたとき

「ギャァアアア！！」
獣がズッシーンという物凄い音と共に倒れた

『！？』
どうして倒れたとかはどうでもいい

Aはひとまず戦闘態勢を解いて、フードを被った

今の一瞬でこの空間に適応した体は熱いとは感じず、苦も何もなかったのはAの実力であり、化け猫の血のお陰である。

『というか何故こいつは倒ｒ･･』
そこまで言ってAの喋る言葉は失った

何故なら

ムシャムシャ

と獣の腹当たりから咀嚼音が聞こえたからだ

その音は普通の人間でも聞き取れるほど大きく、ただしうるさいと不快に思うような程でもなかった。

ソッと顔を覗かせ目を見開く

そこには、体が真っ黒なのに尾の先と、鶏冠？の先が赤い色をした

鳥人間が獣の腹を抉り食べていた

古代の首飾りのような物をつけ、腰に布を巻いている事からそれなりの知識はあるようだ

『･･･』
少しほんの少しだがAは警戒という名の殺気を出す

ピクッ

すると鳥人間は咀嚼をやめ顔を上げたのだ

キョロキョロと空(くう)を確かめもう一度顔を獣に向けた

『ホォ』
息を吐くと

バッ！！

『！！』
鳥人間は物凄い勢いでAを見たのだった

ゴクンッ

と鳥人間が血を飲み込む音だけがその場に響いた

どういう動きを示すのか相手の出方を待っていたが、鳥人間は僕に興味がないと言った風に森の中に消えていった。

だが僕も僕で興味のあるものには執着するのが悪い癖だ。

ニィッと口角をつり上げ、鳥人間を追った