転校生達は、吸血鬼でした！？【iris】

＃１３ ページ19

『えっ、あ、のっ！お、降ろして！？』
誰にも見られずには済んだものの、お姫様抱っこなんてされたら恥ずかしい。早く降ろししてほしいものだ。
ほとけ「え？走れないんでしょ？それにもう着くからいいよ！」
…そういう問題じゃないんですけど！？
ほとけ「……ほら、着いたよ。」
そう言って、ほとけくんは私を降ろしてくれた。
『あ…、ありがと…。』
…っていうか、着くの早っ。
りうら「あ、Aちゃん！入って入って！」
『あ、うん。お邪魔、します…。』
今日は途中で逃げないようにしないと…
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ないこ「えっと、じゃあ…。Aちゃんの血が必要な理由、話そっか…。」
私の血が必要な理由…。人間に戻るため、だっけ？
ないこ「Aちゃんの血が必要な理由は…、昼休みも少し言ったように、俺たちが人間に戻るため、だよ…。」
『人間に、戻る、ため……』
いふ「うん。Aちゃんの血―――『特別な血』には、吸血鬼を人間に戻す力があるんよ。それで、俺達は人間に戻りたいから…Aちゃんの血が必要なんよ。」
えっと、整理すると…先輩達は人間に戻りたくて、私は吸血鬼を人間に戻せる血の持ち主だから血を分けてほしい、みたいな…？
…ってことは、私の血で、先輩達を人間に戻せるの―――！？

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