転校生達は、吸血鬼でした！？【iris】

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―――私、天宮 Aは、アラーム音で目を覚ました。時計を見ると…え、7時50分！？遅刻する！！！
遅刻しそうになり、慌てて準備をした。
『行ってきますっ！』
そう言ったが、もちろん返事は帰ってこない。親はとっくに仕事へいったからだ。
急な坂道を走り、細い道を抜け、学校が見えてきた。
遅刻しないで済んだかな…？間に合ったよね！…多分。チャイムは鳴ってないし、まばらだけど人はいる。うん、多分大丈夫！
靴箱で上履きに履き替え、階段を駆け上がる。教室に入って席に着くと、前の女の子――私の幼なじみの緑野 星楽が声をかけてきた。
星楽「ねーねーA！今日、転校生来るらしいよ！しかもこのクラスに3人！」
どうやら、転校生が来るらしい。私の隣空いてるけど、もしかして来るパターン？
『え、このクラスに3人も！？っていうか、私の隣来る…？』
疑問を零すと、私の後ろの席の女の子――友達の有馬 唯が声をかけてきた。
唯「Aのとなり空いてるし、来るんじゃない？転校生、イケメンらしいよ！良かったじゃん！」
星楽「それ私も聞いたー！あと、2年生にも3人転校生来るんだって〜！」
…イケメンが隣に来るとか、少女漫画的な感じですか！？え、恋にでも落ちるの…？でも私恋愛とか興味ないし…。
先生「はーい、席に座ってー！ホームルーム始めますよー！」
先生に言われ、皆が自分の席へと戻っていく。
先生「今日は転校生が来ています。皆、これから仲良くするように。では、挨拶しなさい。」
転校生「はーい！転校生の大神りうらです！これからよろしくお願いします！」
転校生2「転校生の稲荷ほとけです！よろしくお願いします！」
転校生3「転校生の有栖初菟です。よろしくお願いします。」
わー…。噂通りイケメンじゃん…。そこまで興味ないけど。
先生「じゃあ、大神さんは天宮さんの隣―――」
え？本当に私の隣来ちゃうの？イケメン転校生が！？…そ、そんな訳ないよね？聞き間違えだよね！？
りうら「天宮さん…だよね？さっきも言ったけど、俺、大神りうら！これからよろしくね〜！」
『え、あ、う、うん…！私、天宮 A。よろしくね…！』
あー…。聞き間違えじゃなかったよ。まぁ、分かってたけど…。
こうして、イケメン転校生――大神りうらが隣に来たのであった。
―――でも、この時は知らなかったんだ。転校生が○○○だったなんて…。

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