15歳の僕ら。 (ページ8)

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「あ、え…すみません。うるさかったですよね」

教室の奥の方から声がした

うわあ‥恥ずかしい
独り言大きすぎた選手権で優勝できそうだ私

「いやーでもちょうど目覚めたしいいや！」

ん？

聞き覚えのある声

「え、待って‥……岸？」

そこには中学2年まで同じ学校だった岸がいた

3年にあがるときに転校しちゃったけど
この人はまぎれもなくあの馬鹿猿で間違いない

わりと仲良くしてもらってたから見間違うわけないし

「やっと気づいたなあー遅ぇよ笑」

「え、なんでここにいるの」

「いや俺ここの生徒だし！
てか俺はAいるの気づいてたから笑」

「まじで！？やっぱ岸だよね！！」

1年半年ぶりくらいの再開に思わずテンションが上がる

「よく廊下でもすれ違ってたのに
まーったく気づかねえから俺そんなにかっこよくなったのかな？って思ったよね」

「あ、大丈夫だよ。馬鹿猿は馬鹿猿だよ」

「うわ久々に聞いたわその馬鹿猿ー」

ふふっと二人して笑う

懐かしいな、この感じ

「で、なんでここにきたかは深堀しないけど
なんかあったらいつでも相談乗るからな」

ぽんっと岸の手が頭に乗る

こうみるとやっぱり中学2年の頃とはだいぶ変わってるなあ

身長も同じくらいだったはずなのに
なーんか髪の毛もいい感じにセットしちゃってるし

手も腕も男らしくなってる馬鹿猿に
ちょっとキュンとしてしまった

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