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正直、すごく腹がたった
「 あ、そうや。昨日るな、Aとなに話てたん 」
「 えーー
Aちゃんと私の秘密だから、おしえなーい 」
廉のことは好きじゃないの?
どういうこと?
「 あ、私、職員室寄らなきゃ 」
すごく早口だったかもしれない
あからさまに嘘ついたみたいになって
感じ悪かったかな、って後で少し後悔したけど
あの場にいてもうまく話せなかった
「 はあっ…わけわかんない… 」
走ってきてしまった
ついた場所はいつもの場所
「 もう…私はどうしたらいいのー‥ 」
地学準備室
という名前だけど、実質はなににも使われてない教室
4月のはじめにいい場所見つけたって思って
一人になりたい時はたいていここに来てた
けどもう1ヶ月位ぶりだなあ
廉のことを意識しだして廉といる時間が楽しかったからあんまりこの教室に来なくなった
「 あー………もうっ! 」
だめだ、一人になって考えても
るなちゃんのあの顔が私の頭に残って
イライラしてしまうだけだった
「 ‥あの、俺いるんだよね 」
「 え‥? 」
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作者名:ミル | 作成日時:2020年6月12日 22時