#２５ ページ25
「お前はそれで満足かもしれないが、トントンはどうする。トントンの気持ちは考えてやらんのか？」
Aちゃんの名前が出ないところ、グルッペンらしい。
トントンからすれば想い人、グルッペンからしたら道具…玩具か。おもろいな。
「要は、そのトントンの理性を吹っ飛ばせばええってことや。今やプライベートルームですらないそこで、１人ですることもままならない…かわいそ。」
そこまで言うと、グルッペンは半笑いで『夜とはいえ少しくらい言葉を慎め』と。
すみません、いつもの感じで下ネタをぶっ込みすぎました。
…それにしても、だいぶ乗り気になってきたなぁ、グルちゃん。
グルッペンはAちゃんのことをどうとも思っていないからこそできる、この計画。
「しかし、そんな理性を吹っ飛ばすなんてできるのか？少なくともAの寝顔では理性は保てているぞ。」
「そこは大丈夫、ちゃんと考えてあるから。」
おそらく、今、悪戯っ子のような悪い顔をしているのだろう。
グルッペン。ほら、お前もだよ。
たしかに相手の瞳に映る顔は大分ひどい顔だったし、それでいて少しワクワクした。
「んじゃ、ありがとねグルちゃん。」
「ああ。…でももう２度とくんな、アポをとってからにしろ。」
ガチャリと不器用に閉められたドアを数秒見つめていると、目の前が真っ暗に。
『流石に消灯には間に合わんかったな』と独り言を呟くと、胸ポケットからキャスを。
ライターの火を煙草につけて、味わったあとふーっと軽い吐息を吐き出すと、計り知れない優越感に浸った。
自分１人の足音しか響かない、暗い廊下に灯した１つの煙草の明かりは、今の心情のようだった。
「…Aちゃんってどんな感じで鳴くんか興味あるわ。」
さっきよりひどい下ネタやセクハラ紛いの独り言。
しかし、それさえもゾクゾクする。
「トントン、頼んだ。
Aちゃんのことは全部、トントンにかかっとるんや。
いつ堕ちるか楽しみにしとるで。」
メイドや見回りに見られていないことを確認してから、そっと自分の部屋に入ってベットに横たわる。
通信機器から女の子のメールが１件も届いていないことを確認すると、すぐに眠りに落ちた。
明日が楽しみで仕方がない。
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夜飴月／黄泉月(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます。そろそろ終わりなので、私生活が安定してきたら更新します…！！ (2019年10月8日 19時) (
レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
りんご - はじめまして！好きです(唐突な告白)気長に更新待ってます！ (2019年9月29日 17時) (レス) id: ed57538bc3 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月／黄泉月(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます。私生活が忙しく、なかなか更新できずにすみません…。 (2019年5月25日 15時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
月 - 好きすぎる！ (2019年5月23日 6時) (レス) id: 235ab58054 (このIDを非表示/違反報告)
有 - 夜飴月／黄泉月さん» はい！楽しみに待ってます！ (2019年5月5日 0時) (レス) id: 4839ac1ad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜飴月／黄泉月 | 作成日時：2019年1月18日 20時
