ツーリング ページ9
今日は久しぶり(と言ってみただけ)の休日!
私はバイク免許を持っているので、ツーリング。
今日はちょっと遠くにブラブラと行く…予定だった。
『えっ、ここどこ?』
日も暮れようとしている時。
迷いました。
細い林道。
そこを通る車やバイクはほとんどおらず…。
とりあえず、道の端にバイクを止め、地図を広げた。
『うーん…ここを引き返し…いや、この道載ってない?』
ブツブツと呟いている間にも時間は過ぎていく。
道往く者はみんな私を置いていくのか…!
と、その時だった。
ドゥルルル、と大きな音がして私の目の前に一台のバイクが止まる。
どうやら、かなり若い…私と同年代くらいの好青年らしい。
バイクの主は紫色のヘルメットを脱いでから、こちらへと叫んだ。
「何してるんや…もう日、くれますよ!!」
聞こえやすいようにか、大きな声で呼びかけてくる。
『道に迷ってしまって…。』
少し声が小さかったかもしれないが、相手は私が迷子だということを悟ったらしく、ついてこいとでもいうかのようなジェスチャーをした。
え、なに、見ず知らずの私を助けてくれるの?
優しい…!!
青年はもう一度ヘルメットを被りなおすと、バイクをコンクリートに滑らせた。
それに続いて私もエンジンを掛け、アクセルを踏んだ。
しばらく進んでいくと、1つの民家があった。
…いや、これは別荘?
でも、広告などが貼ってあることからお金で一時的に借りているものじゃないかな。
バイクの主はバイクを止めると改めてこちらに近づいてきた。
「今日はここに泊まっていくといいっすよ。流石に今から国道に戻るまでには道、真っ暗になってますから。」
は、はあ…。
私よりもよっぽど詳しそう。
とりあえず、お礼を言った。
「…ところで、どこから来たんすか?」
そう聞かれ、自分の家の住所を伝える。
すると、目を見開いて彼は驚いた。
「はぁっ!?そんなところからここまできて、日帰りできるなんて思うやつなんかおらへんやろ…。」
『あはは…気がついたら林道で…。』
苦笑いを浮かべてみせる。
こっちが苦笑いしたいとでも言いたげな顔だな、おい。
まあ、今回ばかりは私が悪いから…。
と、そのとき。
「なんや騒がしいなぁ…ってショッピ君!?こ、こいつ君の彼女かなんかか!?」
いや、違いますけど。
2人でハモった。
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夜飴月/黄泉月(プロフ) - 有さん» 了解です。私も最近この小説が恋しくなってきた頃なので、今書いているtn小説が終わったら続きだします!! (2019年3月16日 12時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
有 - よし。続編出しましょうそうしましょう。てか出してくれるのを期待します最高です。ら (2019年3月14日 20時) (レス) id: 3b3f8a8c71 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月/黄泉月(プロフ) - 夜櫻さん» コメントありがとうございます。こちらこそ、リクエストいただいて本当に嬉しかったです!楽しみにしていただいていることを糧に次作も頑張ります! (2018年11月24日 0時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
夜櫻 - 夜飴月/黄泉月さん» お疲れさまでした!最後にツンデレ書いて頂きすごく嬉しかったです♪『何を書くか』それは私がつっこめることではないのですが次作も楽しみにしてます! ありがとうございました! (2018年11月24日 0時) (レス) id: c67cff5c66 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月/黄泉月(プロフ) - シロ(shiro)さん» コメントありがとうございます。残念な思いをさせてしまい、すみません…別作品も読んでくださっていて、本当に嬉しいです。応援ありがとうございます! (2018年11月22日 23時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜飴月/黄泉月 | 作成日時:2018年10月23日 20時