ポッキーゲーム ver.トントン ページ43
『ねね、ポッキーゲームっていう悪魔の遊び知ってる？』
どうやら今日はポッキーの日らしく。
街中で誰もがちゅっちゅちゅっちゅと忌まわしい。
「…高校んときに流行ったな。やるか？」
『嫌。』
サッと断るが、トントンはやる気なようで。
どこからかポッキーを取り出してチラチラと見せてくる。
『なに、やりたいの？』
「別に…お前とイチャイチャはしとうないけど、まあ暇やしゲームならと。」
『なるほど。』
目が闘志に燃えている。
しかし、一方でどこか弱気だ。
…あれ、もしや勝てるフラグきた？
『じゃあやる？《暇だし》。』
「そういうと思ってん。」
２人でポッキーをくわえようとする。
もちろん私はチョコの部分、当たり前だよね。
…しかし。
『おまっ…背…！』
ポッキーが届かない。
声を漏らすと、高笑いが響いた。
「はははは！！だからグルッペンに色気もクソもないって言われるんやで！」
ピキッと何かが割れる音がする。
このやろう…！！！
チョコの部分を咥え、背伸びをしてポッキーを突き出す。
すると、トントンは一瞬真顔になり、ニヤリと笑みを漏らした。
「…宣戦布告やんな？」
とりあえず睨みつけていると、面白いとでも言うようにもう片方を咥えた。
…ん、待って？
もうこれ以上背伸びできないから私ポッキー食べられないじゃん。
折るか離すかの二択。
それに気づいて冷や汗を一筋。
しかし、トントンは前々から気づいていたように見下した。
…結局始める前から勝負ついてたじゃん！！
“もう降参なんですが。”
‘えぇ…早ない？まだ半分やで。’
“いや、だって負け確定だよ？”
すると、一瞬考えるように固まってから、サクサクと身をかがめながら食べ進める。
…え、まさかこの流れで？
止まれと願ってみるけど、普通に唇がツンと当たった。
キスは触れるだけの軽いもので、少し安心した。
「ごちそーさま。流石に一方的やからな、最後は手加減や。」
そう言って無邪気に笑った。
…いや、言ってることは無邪気とは程遠いけど。
『ほんとだよ。まったく…。』
「大人は狡いんやで？」
『なに、私が子供だって言いたいの！？』
せやで、と肯定されて軽く背中を叩く。
バカ、と言ってポッキーをつまんだ。
『やっぱりポッキーはそのまま食べた方が美味しいね。』
「たいして食べてないくせによう言うわ。」
それな。
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夜飴月／黄泉月(プロフ) - 有さん» 了解です。私も最近この小説が恋しくなってきた頃なので、今書いているtn小説が終わったら続きだします！！ (2019年3月16日 12時) (
レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
有 - よし。続編出しましょうそうしましょう。てか出してくれるのを期待します最高です。ら (2019年3月14日 20時) (レス) id: 3b3f8a8c71 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月／黄泉月(プロフ) - 夜櫻さん» コメントありがとうございます。こちらこそ、リクエストいただいて本当に嬉しかったです！楽しみにしていただいていることを糧に次作も頑張ります！ (2018年11月24日 0時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
夜櫻 - 夜飴月／黄泉月さん» お疲れさまでした！最後にツンデレ書いて頂きすごく嬉しかったです♪『何を書くか』それは私がつっこめることではないのですが次作も楽しみにしてます！ ありがとうございました！ (2018年11月24日 0時) (レス) id: c67cff5c66 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月／黄泉月(プロフ) - シロ(shiro)さん» コメントありがとうございます。残念な思いをさせてしまい、すみません…別作品も読んでくださっていて、本当に嬉しいです。応援ありがとうございます！ (2018年11月22日 23時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜飴月／黄泉月 | 作成日時：2018年10月23日 20時
