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それから約３０分、３人の料理は完成！
『じゃあまず、審査基準から外れている私の料理から。』
テーブルの上にマフィンを出す。
うん、これはマフィンだ、マフィン。
「えっ…この黒いのなに？」
「どうやって作ったらこんなんなるん…！？」
グルッペンは唖然とし、トントンはまるで悪魔でも見るような目でマフィンを見つめた。
え、ちょっと失礼。
『美味しいって、食べてみてよ！』
「じゃあ毎度恒例の毒味して、どうぞ。」
また…？
仕方なくスプーンですくって口へと持っていく。
ほら、甘い香りが…！
『…酸っぱい。』
「え？」
『…。』
またこのパターンかよォォ！！
『はい、じゃあ最初にトントンさん！』
「…Aの無かったことになっとる…。ちなみに俺のはこれ。」
そして差し出すパンプキンケーキ。
え、クオリティ高すぎやしませんか？
美しい色に、クリームが添えてあって。
食べてみると、かぼちゃの風味が口いっぱいに広がって…！
『トントン…やばいよ。』
「語彙を取り戻すんや、語彙を。」
「悔しいが、これは美味い。」
そう言っても、グルッペンの目の闘志は消えず、テーブルの上にぐちゃぐちゃを繰り出した。
…ん？
『ぐ、グルッペン？これ何？』
「え、タルト。」
あっ、了解です。
『用事思い出したから出かける！』
ニコニコで行こうすると、グルッペンが殺気立つ。
「…トントン、Aを抑えておいてくれ。」
「ん。」
『やめて、羽交い締めにしないでえ！』
羽交い締めはダメだって！
トントンはただでさえ背も高くて力強いんだから、それ以上締められたら死ぬ！
でもまあ、限度は分かる人だから大丈夫。
限度がわからないのは…！
「はい、A口開けて。」
「おう、あくしろよ。」
トントンまで便乗すなあ！
もう、これは食べたほうが早い。
目を瞑ると口内に放り込まれる本人曰くタルト。
あれ。
『美味しい！』
「だろ？」
見た目は悪くても、グルッペンは甘いものをよく食べているし、トントンよりも味には詳しいのか。
素直にリスペクト！
「…で？勝敗はどうなったんや？」
『え？見た目が味かなんて決められないっすよ！』
グルッペンが決めろと圧をかけてくる。
『じゃあ私のってことで。』
「それはない。」
「毒入ってるだろ。」
断言されてもう一度マフィンを頬張る。
たしかに！
これは《毒素》の味だわ。
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夜飴月／黄泉月(プロフ) - 有さん» 了解です。私も最近この小説が恋しくなってきた頃なので、今書いているtn小説が終わったら続きだします！！ (2019年3月16日 12時) (
レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
有 - よし。続編出しましょうそうしましょう。てか出してくれるのを期待します最高です。ら (2019年3月14日 20時) (レス) id: 3b3f8a8c71 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月／黄泉月(プロフ) - 夜櫻さん» コメントありがとうございます。こちらこそ、リクエストいただいて本当に嬉しかったです！楽しみにしていただいていることを糧に次作も頑張ります！ (2018年11月24日 0時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
夜櫻 - 夜飴月／黄泉月さん» お疲れさまでした！最後にツンデレ書いて頂きすごく嬉しかったです♪『何を書くか』それは私がつっこめることではないのですが次作も楽しみにしてます！ ありがとうございました！ (2018年11月24日 0時) (レス) id: c67cff5c66 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月／黄泉月(プロフ) - シロ(shiro)さん» コメントありがとうございます。残念な思いをさせてしまい、すみません…別作品も読んでくださっていて、本当に嬉しいです。応援ありがとうございます！ (2018年11月22日 23時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜飴月／黄泉月 | 作成日時：2018年10月23日 20時
