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「…やっと出た!A!今何時やと思ってるんや、何処をほっつき歩いとんねん!!」


大きな声が耳にガンガンと響き、思わずスマホを耳から離す。

しかし、もう一度耳に当てて誤解を解く。


『なんか道に迷っちゃってさ。でも、優しい人たちが今日は泊めてくれるって!!』


すると、一瞬の沈黙の後、トントンよりも低い声が脳内を流れた。


「…まさか男じゃないだろうな。」


グルッペーン。

苛立ちが隠せないようですねえ!!

ここは否定するのが得策だと言える…!


『えっ…いやいやそんなまさか!!』


「Aさ〜ん、カレーできたで!!」


ジーザスッッッ!!!!

タイミングが悪すぎる!!


「…この声。」


ああ、男の人だとバレた〜死んだ。


「シッマやないかい。」


「あれ、通話相手トントン?」


『え?…え?』


シッマってコネシマさんのことだよね?

で、トントンはトントン。


『あっ、あのクソ過保護の知り合いの方でしたか。』


その場にいる全員が正しいことを理解するのに、かなりの時間が必要だった。

まず、グルッペンとトントンが私と同居をしていること。

そして、今私はコネシマさん、ショッピさんという優しい男性2人に匿ってもらっていること。

最後に、奴らは知り合いだったということ。


「お前やからA余計に預けずらくなったけど、まあショッピ君がいるから…。」


私のスマホをスピーカーにして夕飯。

ショッピさんが水をゴクリと飲み干して答える。


「任せてください、コネシマさんがAさんに変なことしようとしたらすぐにやるんで。」


ん?《やる》って絶対《殺る》ですよね!

当の本人は慌て喚いている。


「ちょ、ちょっと待てェ!俺がそんなことするように見えるか?」


「見えるな。」


トントンの冷たい声がスマホからとびだす。

あのコネシマさん、私にも同意求めてこないでください困ります。


結局、特に疾しいこともなにもなく、次の日にはグルッペンが車で迎えにきてくれた。

…なにこいつ金持ちかよ滅べ。

あの2人にはまた会いたいな、と思った反面、グルッペンとトントンの友達ってみんな…こう、キャラが濃いなと感じた。




…あっ、私も友達だったわ。

風邪→←*



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夜飴月/黄泉月(プロフ) - 有さん» 了解です。私も最近この小説が恋しくなってきた頃なので、今書いているtn小説が終わったら続きだします!! (2019年3月16日 12時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
- よし。続編出しましょうそうしましょう。てか出してくれるのを期待します最高です。ら (2019年3月14日 20時) (レス) id: 3b3f8a8c71 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月/黄泉月(プロフ) - 夜櫻さん» コメントありがとうございます。こちらこそ、リクエストいただいて本当に嬉しかったです!楽しみにしていただいていることを糧に次作も頑張ります! (2018年11月24日 0時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
夜櫻 - 夜飴月/黄泉月さん» お疲れさまでした!最後にツンデレ書いて頂きすごく嬉しかったです♪『何を書くか』それは私がつっこめることではないのですが次作も楽しみにしてます! ありがとうございました! (2018年11月24日 0時) (レス) id: c67cff5c66 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月/黄泉月(プロフ) - シロ(shiro)さん» コメントありがとうございます。残念な思いをさせてしまい、すみません…別作品も読んでくださっていて、本当に嬉しいです。応援ありがとうございます! (2018年11月22日 23時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜飴月/黄泉月 | 作成日時:2018年10月23日 20時

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