【w/r/w/r/d/!】誰が妹だこんちくしょう【毒素】

日常 ページ1

何気ない日常。

青い空に白い雲。

ああ、生きているんだなあって実感する。

元気が湧いてくる。

現在、日曜日の午後３時。

両親が海外へ転勤となり、独り暮らし。

大学生の私は優雅に休日を過ごしているはずだった…。

はずだったのだ。


「A、ビール。」


「ちょっ、またAチキンラーメンたべたやろ！」


あのさ…。


『マジで何歳まで私の家居る気！？もう私たち今年２１歳だよ！？』


「えっ、もちろんAが死ぬまで。」


嫁にとられても居る気なのか…？

もう流石に迷惑。

実は、両親が海外へ行くことになったとき、私とこの２人を同居させることになったのだ。

…まさかここまで続くとは。

ちなみに、２人はもともと幼稚園以前からの幼馴染で、両親同士もとても仲がいい。


「なんや、文句でもあるんか？」


こいつはトントン。

なんでもできるからぐう有能で嬉しい。

でも、童貞。

…関係ないか、そうか。


「ほらほら、お前のお母さんが同居しろって言った時に、お兄ちゃんとして大切にしろって教わったやろ？」


「親愛なるお義兄様と呼べ、妹よ！」


こいつがグルッペン。

戦争バカ。

…はい。

というか…。


『誰が妹だこんちくしょう。昼間っからビールねだってさあ、しかも大学にもいかずに収入得てるってどゆこと！？』


２人がかなりの高収入であることも憎い。

まあ、そのおかげで助かってはいるんだけどね。


『去年の成人式覚えてる？私すっごく恥ずかしい思いしたんだからね、お前らのせいで！！』


「ん？なんかあったっけトン氏。」


「あったか…？」


何２人して首かしげてるんだよ。

ほら、あれは去年の成人の日…。

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