お化け屋敷 ページ11
『行かないっていう選択肢もあるにはある。』
3-C前にて議論を進める2人とは、私とひとらんのことだ。
お化け屋敷に入るか否か、決めているのだ。
行かなくてもきっとばれない、そう考えていたのだが…。
em「Aさんとひとらんらんさん!!2人で仲良くお化け屋敷ですか、いいですね。…ところで、Aさんのコスプレは…。」
こんな風に先ほど教授から言われてしまったことでその考えは一気に覆された。
話が長くなりそうなので、すぐに離れたが。
ht「…行かなくていいんじゃない?」
『…そうだね、秘密にしておこう。』
こうして、再びわかれて文化祭を楽しもうとした時だった。
sha「逃がすわけないやろ!!」
rb「せやせや!!」
そんな声が響き、手をとられる。
…シャオロンとロボロ…!!
2人は素早くひとらんと私を教室内へと入れ、強制的にお化け屋敷へと参加させた。
あいつらにはいつか…。
ht「…くそっ。まあ、彼奴らのことばかり考えても拉致があかないから、とりあえず…頑張ろう。」
『…うん。』
ひとらんも声が震えており、頼れるような状況では到底なかった。
その先暗闇を進んでいくと、大きな音がしたり、うめき声がしたりと、様々な仕掛けが一々私たちを驚かせた。
…これの何が楽しいものか。
何度思っただろう。
と、そのとき。
sho「わぁっ。」
いきなり出てきたお化けに2人で声にならない悲鳴をあげる。
しかし、よくよく見るとショッピだということに気がつき、少し恥ずかしくなった。
『なんだ、ショッピか。』
ショッピはやる気のない声で驚いた私たちを見て高笑いをした。
sho「2人とも驚きすぎですって…くくっ、面白いっすね。」
煽るな。
ひとらんとともにまた進もうとすると、当の本人は額に手をついてがっくしと項垂れていた。
どうしたの、と尋ねる前に答えが返ってきた。
ht「ごめん、もう無理。リタイアする…くっそ、かっこ悪い…!!」
一瞬残念な気持ちになったが、ひとらんの青ざめた表情でそれも変わる。
苦手…苦手なものは仕方がない。
『全然かっこ悪くなんかない。こっちこそ、勝手に誘ってごめん。』
いや、Aは悪くないよと擁護してくれる。
私もリタイアしようか…。
sho「まあ、Aさんはちゃんと最後までやりますよね?なんて言ったって、あの元風紀委員長やもんなぁ。」
黙れよ。
と、反論しそうになりながらも足を進めることを選んだ私はやっぱりダメだ。
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夜飴月/黄泉月(プロフ) - れなさんさん» コメントありがとうございます、頑張ります! (2019年2月17日 17時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
れなさん - ありがとうございます!更新頑張ってください!応援してます!! (2019年2月17日 12時) (レス) id: 333c350adf (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月/黄泉月(プロフ) - れなさんさん» コメントありがとうございます。全然大丈夫ですよ!それくらいならパクリの域には入りません。気軽にどうぞ! (2019年2月16日 21時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
れなさん - いつも閲覧させてもらっている者です!この作品すっごく面白くて大好きです!!お聞きしたいのですが、私、新作を書こうと思っていまして、強気だけど耳とかが弱いって夢主ちゃんにしたいのですがお借りして宜しいですか? (2019年2月16日 20時) (レス) id: 333c350adf (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月/黄泉月(プロフ) - イムさんさん» コメントありがとうございます。応援ありがとうございます、頑張ります! (2019年1月21日 21時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜飴月/黄泉月 | 作成日時:2018年10月22日 19時