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Pride ページ6

生徒会長を目前に、拘束されたまま立ちすくむ。

というか…!


『この手錠。「校則7 私物 学校や勉強及び部活動に関係のないものは基本的に持ち込み禁止とする。」に違反している。』


gr「だが今使っている時点で関係がないとは言いきれないだろう。しかもこの校則自体生徒の自由に反する。」


「学校ごときが生徒に口出しするべきではない!」と嬉々として続けられる。

校則自体を否定されても困る。


rb「これ100均のを改造したやつだし…。」


改造してあのプラスチックがこんなに硬くなるのか。

少し興味はあるが、今はそんなこと関係ない。

こんな状態でも、伝えるべきことは伝えなければ。


『なぜ、風紀委員解散などとふざけたことを言ったの…?』


そう聞くと、グルッペンは立ち上がり、こちらへ歩み寄ってきた。

拒絶したが、そんなものは意味がない。

頬を掴まれる。


gr「風紀委員会が邪魔だったから、これでいいか?」


『…っ!!』


また込み上げてきた怒り。

しかし、平然を装う。

ダメだ、ここで相手のペースに乗せられては…!

するとグルッペンは手を頰から横へずらした。


『えっ…ちょっ!!』


耳を触り始めたのだ。

最悪だ。

私はそういうのに弱いところが多い。

だからこそ強気でいつもいるのに…。

正体がバレてしまったら何にもならないじゃないか。

しっかり声を抑えこそするが、たまにビクッと震える。

…というかなぜ知っている!!?


gr「ああ、ちなみにひとらんから聞いたぞ。」


心を見透かしたように答えるグルッペン。

その隣で目をそらすひとらん。

おのれひとらんんんん!!!!!


『や、やめて…っ。』


ut「なになに、プライド高そうやけど耳触られただけでそんなんなるん?かわええやん。」


…ちょっと待てなぜ近寄ってくる。

鬱だったっけ。

2、3歩後ずさる。

すると、あろうことか、耳を軽く噛んだ。


『んっ…!?』


本当にいきなりのことで、思わず膝から崩れ落ちた。

真実→←敵陣地



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作者名:夜飴月/黄泉月 | 作成日時:2018年9月28日 14時

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