【学パロ】生徒会の主役は…【w/r/w/r/d/!】 (ページ5)

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敵陣地ページ5

正直、そのあとの校長の話は全く覚えていない。

ショックが大きすぎて、ずっと私はボーッとしていた。

瑠「…なんでだろう。」

主語も語らずに話す瑠美はどこか悲しそうだった。

『…わかったら苦労しないよ。このあと、生徒会長に直接聞いてくる。』

瑠「頑張って。」

こういう素っ気ないのも瑠美が好きな理由。

友達だからとはいえ、あまり執着されても困る。

だが、瑠美は人と人との在るべき距離感を良くわかっている。

そのあとはすぐにホームルームがあり、高校３年生１日目の学校は終わった。

家に帰ったらゲームやろうぜ、ちょっと遠出しようよ、など様々な声が脳内に響く。

しかし、私の目標はこれだけ。

風紀委員を解散させた理由を問う。

いや、違う。

多分私は…私は…。

〈生徒会室〉

ドアの前で息を呑む。

手に握りしめた竹刀。

もちろん、暴力事件を起こす気などさらさらない。

あくまで護身用だ。

コンコンコン、と３回ノックをする。

どうぞ、という低音が聴こえておそるおそる戸を開けた。

『お久しぶりです…お元気でしたか、生徒会長とその役員の皆様。』

gr「まあまあ、同じ学年なんだからタメで話すことはならないのか？」

嫌味を嫌味で返される。

同学年でも地位の違いを気にするのがお前だろう。

本題に入ろうとした時、役員の１人が近づいてくる。

sha「竹刀…預かっとくわ。」

柔らかい声とは裏腹にとても強い言葉と力。

『…いや、その必要は無い。』

竹刀を引っ張るシャオロンに抵抗する。

必要はないと言っているのに強情な奴…！

しかし、そのとき手に違和感を感じる。

えっこれは…。

『手錠…？』

sha「生徒会室で生徒会に抵抗するなんて、こうされるのわかってるでしょ？」

意味がわからない。

後ろに回され、手錠により自由を失った手。

取り上げられた竹刀。

ああ、私は大きな過ちを犯してしまった。

…ここは…敵陣地じゃないか。

gr「わざわざ敵陣に来てくれるなんてありがたい…来ることは予想していたが。」

本当に腹立たしい。