【学パロ】生徒会の主役は…【w/r/w/r/d/!】 (ページ34)

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口惜しいページ34

『…グルッペンやめて。』

トントンの方を向いたまま、後ろのグルッペンに小さく呟いた。

手足を使い、ギュッとこちらへ抱き寄せてくるのだ。

なんというのだったか…そう、抱き枕だ。

今の私を表すのなら、彼の抱き枕になっている。

熱が伝わってきて温かくも、暑い。

また、首をかすめる髪の毛がくすぐったく、身を攀じる。

gr「別に、お前の害になるようなことはしてないぞ。」

『いや、暑いから。』

「でも俺は寒い」と駄々をこねる。

嘘をつけ、今日は割と温度も湿度も高いくせに、何が寒いものか。

gr「こっち向けよ。」

『絶対嫌だ。』

gr「…黙って従順になってればええのになァ。」

そんな関西弁じみた言葉が聞こえて身構えるが、特に何も起こらない。

こんなことでは警戒しっぱなしで眠るどころか、眼を閉じる事さえままならない。

『従順になるのはグルッペンの方じゃないの。』

少し強気になってみる。

すると、何故かより強く締め付けてきた。

その締め付けは苦しく、あの日を思い出した。

gr「あの日…手錠つけたまま、首輪でもはめておけばよかった。」

『…っ、せいぜい後悔すれば。』

いきなり頸に顔を埋められ、ザワッと鳥肌が立つ。

gr「ああ、やっと反応した。ゾムたちが弄りたくなるのもわかるわ。」

そう放つと、あれこれ好きなようにしてくる。

だから…。

これだから隣で寝たくなかったんだ！！

おまけに、トントンを起こさないようにするためか先ほどまで私の身体を締め付けていたあの手は口を塞いでいる。

…犯罪者でいいですかねえ、もう。

そもそも、トントンを起こすのは私を心配してくれたからこそ、やめたい。

きっと疲れているだろうし。

後ろからは相変わらず楽しそうな声が次々と聞こえてくる。

まるで、私の生態観察でもしているかのように。

「なるほど、ここか」「ああ、この反応最高」

視界が歪んでいく。

別に、悲しいから泣いているわけではなくて、生理的なもの。

若しくは…

圧倒的、悔しさだろう。

グルッペンなんかに泣かせられてたまるか！！

とは思っても、力では抵抗できない。

うーん、どうしようか。