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「あ、それ多分ね一瞬高専に寄った時だ」
「…」
「今日の会議で新人術師の指導?的なの頼まれて」
「…」
「僕忙しいし面倒臭いし何よりAとの時間が減ったら嫌だから断ったんだけどおじいちゃんたちしつこくてさ」
「…」
「今回だけってことで引き受けたんだよ」
「…じゃあ、腕組んでたのはなに?」
「呪力操作がまだ未熟でね。コントロールできてないから使いすぎちゃったみたいで、歩けないって言うから支えてたの」
「これでお姫様の機嫌は直ったかな?」なんて甘すぎるセリフを吐いて私のおでこに唇をつける悟。
「…ごめん、」
「いいよ。好きな子に嫉妬されるのは悪くない」
…あー、もう。
悟の女関係になると途端に弱気になってネガティブになって面倒臭い女になるの、ほんとどうにかしたい。
「私、余裕ない」
「僕もだよ」
「うそ、」
「ほんと。だって今日、棘がAにベッタリだったんでしょ?」
「!、なんで知ってるの…」
「恵が教えてくれた。しつこくすれば意外と教えてくれるもんだね。これからもどんどんしつこくしようと思ったよ」
「…」
「生徒相手にも嫉妬しちゃうくらい心狭い男だから、あんまりヤキモチやかせないでね」
私の髪を耳にかけ、頬を撫でてから「よいしょ」と立ち上がった悟は私に優しく微笑んだ。
「お風呂入るから眠かったら先寝ててね」
「うん。お腹すいてたらご飯食べて。テーブルに置いてる」
「ありがとう」
気のせいだ。
悟が脱いだ制服から女物の香水の匂いがしたのは多分、絶対に私の気のせい。
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天 - 2章楽しみすぎますっ!!!!!!!! (2021年3月27日 19時) (レス) id: 323c2d6c78 (このIDを非表示/違反報告)
小五口 - 毎日更新されるこの作品を糧に生きてました!!(大袈裟)2章も楽しみです!!!ああぁ、こんなクズ五条も私は大好きだああああ (2021年3月27日 18時) (レス) id: bc1e606e87 (このIDを非表示/違反報告)
星宮 - めちゃくちゃ楽しんで読んでました!100点満点中100点です! (2021年3月27日 14時) (レス) id: 043cbe2e87 (このIDを非表示/違反報告)
七(プロフ) - なおけろんさん» なおけろんさん!コメントありがとうございます!!好きですか!?フェチに刺さったようで嬉しいです(T_T)是非最後までお付き合いお願い致します(^-^) (2021年3月26日 14時) (レス) id: 58d20c225a (このIDを非表示/違反報告)
七(プロフ) - 葵瑠さん» 葵瑠さん!コメントありがとうございます!!なんと!?前作から私にお付き合いしてくださってるのですか!?嬉しすぎます(T_T)是非最後までお付き合いお願い致します(T_T) (2021年3月26日 14時) (レス) id: 58d20c225a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:七 | 作成日時:2021年3月17日 20時