喧嘩するほどなんとやら【呪術廻戦】

#４２ ページ42

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3人を職員室から出した傑と2人きりの職員室。






「朝から任務だったんだって？」

「…うん」

「2級の討伐予定が1級、特級が出てきたって聞いたけど」

「…出てきた」

「術式は使ったのかい？」

「使った…」

「さすがの君も特級数体相手だと領域を使ったんじゃない？」

「……使った、」

「そうか…体調は？」






体調……

いいのか悪いのか、そんなこともわからない。

公私混同もいいとこだ。





「…あんまり良くないみたいだね」

「…」

「A」

「…なに」

「任務の疲れもあるだろうけど、一番は他の理由だろ？」






…傑は昔からそうだ。

昔から人の感情に敏感だった。






「この前言ってた話と関係ある？」

「…この前？」

「君が酔い潰れた日。…ああ、覚えてないか」

「…」

「悟が新人術師と腕を組んで歩いてたって」

「…そんな話したっけ、」

「酔ってたからね」






…まさか全部話してたとは。

酔ってたとは言え自分を恨む。






「…傑、」

「ん？」

「加茂紀子さんってどんな人…」

「加茂さんは…そうだな…御三家の加茂の遠縁で、一応(・・)2級術師。だけどそれも本当の実力かどうか疑わしい、って感じかな」

「…そう、なんだ」






わかりやすく落ち込む、そんな自分が心底嫌だ。






「A」

「…」

「明日は土曜で休みだろ？」

「…そうだね」

「なんと私も休みなんだ」

「へぇ…それは良かったね…」

「…意味は伝わらないね」

「…？」





困ったように笑う傑がスマホを操作し、目当てのサイトを見つけたのか私に画面を見せてきた。





「ここ、お酒の種類も豊富だし雰囲気も良くて華の金曜日を過ごすには持ってこいの場所なんだ」

「…そう」

「良ければ今夜、一緒にどうかな」




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