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第五十一話 ページ3

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「以前より力が強くなった」

「本当ですか!?」

「ああ」




二人で座ってお茶を飲む。




「男の隊士に比べるとどうしても力が劣るから無一郎に相手してもらってたんです」

「時透に?」

「はい!いつの間にか私より力が強くなってて、背もそんなに変わらないし、体重なんか十キロくらい違うんですよ!成長期の男の子ってすごいですよね!」

「それは、良かった」

「これからもっと強くなりますよ!私は!」



立ち上がってムキムキのポーズをして見せる。






「ふっ、」




…え?


わ、わらった…?





「ああ、頑張るといい」



待って、待ってくれ。

そんなに優しい顔で笑うの…?

今までは口角を上げてムフフと笑う顔しか見たことなかったから、あまりの衝撃に一週間は眠れなさそうなんですけど……




「どうした?」




きっと今、私の頬は紅潮しているだろう。




「…A?」


「あ…え、っと…顔、見ないで、ください…」


「?、何故だ」




真っ直ぐに私を見つめる義勇さんに他意はない。

本当に、何故だ?と思っている。

けど、本当に今は顔を見ないでほしい。


…ほら、ほらほらほら。
じっと穴が開くほど見つめられてる。

やめてくださいお願いします、




「顔が赤いようだが、」

「…」

「熱でもあるんじゃないか」

「…」

「今日は終わりにしよう」

「…」

「胡蝶に診てもら」

「熱なんてないです、」

「…そうか?」



ああ、もう。
みっともない。

義勇さんの口から私以外の女の名前が出ると、黒くてドロドロしたものが私の心を覆ってしまう。

…私ってこんなに嫌な女だっけ?






.

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おもち(プロフ) - めぐさん» めぐさん!コメントありがとうございます!勿体なさすぎるお言葉です(T_T)ありがとうございます!! (2020年12月14日 8時) (レス) id: 58d20c225a (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - you 1995121さん» 本当にいつもありがとうございます(T_T) (2020年12月14日 8時) (レス) id: 58d20c225a (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 更新お疲れ様です。読みやすく軽快で、かつ内容も面白い文章に虜です。頑張ってください。 (2020年12月4日 22時) (レス) id: 5c4bbb7c0c (このIDを非表示/違反報告)
you 1995121(プロフ) - 更新お疲れ様です!!最終巻ともにドキドキしながら読みました!!最後まで駆け抜けてくださいっっ!!楽しみにしてます (2020年12月4日 21時) (レス) id: bca9b2866b (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 美桜さん» 美桜さん初めまして!コメントありがとうございます(^-^)!キューンとしてくださいましたか…!?あまりにも嬉しいお言葉に目から汗です(T_T)是非最後までお付き合い宜しくお願い致します! (2020年12月3日 0時) (レス) id: 58d20c225a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2020年11月16日 15時

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