霞柱の姉は水柱に夢中【鬼滅の刃】

第二十四話 ページ25

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「ごめんね、炭治郎」


「いえ！いいんです！」


「暫くはここにいるんでしょ？また遊びに来てもいいかな、」



「もちろ」

「もちろんですよ！！！Aさんならいつでも大歓迎です！！！え！！なんならこの猪退けるんでここで寝ますか！？！？」




炭治郎の言葉を遮った善逸がジリジリと私に近づいてくる。




「こら！やめないか善逸！」


首根っこを掴んでギャーギャー騒ぐ善逸を私から引き離してくれる炭治郎につい笑ってしまう。




「…伊之助、早く声が良くなるといいね」


一言も喋らなかった伊之助の元へ行き声をかける。



「……ウン、アリガトウ」


思ったよりもずっと低い声…

猪の被り物を軽く撫でてやると本当に、本当に小さな声で

「ホワホワ……」

と謎の言葉が聞こえた。





「Aさんは普段どこにいるんですか！？どこに行けば会えますか！？」


炭治郎から逃げてきた善逸が再び私の目の前に躍り出た。


「私は霞柱邱にいるよ」


「やっぱり柱の屋敷なのか………」


「三人とも無一郎とそんなに歳変わらないよね？良かったら無一郎と友達になってあげてほしいな」


「はっ、は、柱と！？柱と友達！？」


「ちょっと変わった子だけど根はいい子なの」




…記憶が戻ればきっと、無一郎も炭治郎たちみたいに心から笑える気がする。



あの酷い日のことを思い出して苦しむのは私だけでいいけど、今の無一郎を見ているとどうしても胸が痛む。

昔はよく笑う子だったのに。




「もし会う機会があれば友達になれるように努力します！！」


「うん、ありがとう」







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