また明日。《２》

♯58 ページ8

尊人さんと会う日
ずっと連絡が来なくて、私から連絡するもちょっと怖くて、会えないかと思ってたけど、当日のお昼過ぎにLINEが来た

壱馬さんには仲直りしたって言ったけど、あれっきり何も話をしないまま会う事になった


「この間は本当にごめんなさい……」


尊人「俺こそごめん……可愛すぎてちょっと止まんなかった｡痛かったよね？……嫌いになった？」


「ならないよ！全然嫌いになんてなってないよ？ちょっとびっくりしただけ。本当にごめんなさい」


尊人「良かった〜。あの日電話出てくれないからもう嫌われたと思ったよ」


「あの日は……帰って直ぐに寝ちゃって。次の日連絡しようと思ったんだけど、尊人さん怒ってたらどうしようって怖くて連絡できなかった。今日も会えないかもって思ってたから会えて嬉しい…良かった」


尊人「会えないって…だって今日は会う日でしょ？」


「そうなんだけど……もう会えないかもって思った」


尊人「バカだなぁ……そんなわけないでしょ？それより……本当にごめん……急にあんなことされたらビビるよね……嫌だったよな、ごめんな」


怖かったけど、そんな事言えない


「大丈夫だよ(笑)」


尊人「……ホント？」


「うん、大丈夫(笑)」


私がそう言うと、すかさずシュッってネクタイを外して、私の手首に巻き付ける


「尊人さん？」


尊人「大丈夫、緩く結ぶから(笑)」


慣れた手つきであっという間にガッツリ結ばれた
と言うより、縛られた
どこが緩く結ぶなの…？


「あの……えっと…………これは？」


尊人「いつもと違う事したら新鮮だと思わない？(笑)」


「あ……うん……そうだね…………」


尊人「そうだ……見えないようにしよっか(笑)」

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