また明日。《２》

♯56 ページ6

マンションの下で待ってる陸くんの所にCDを持って降りた。

部屋に行くのは良くないでしょって下で待っててくれた


「CDありがと。すごい好きな曲いっぱいあったし、絶対DVD見るからね(笑)」


陸「うん。初見で6人知ってる人いるってなかなか強いよ？(笑)」


「言わないでよ、見るの緊張してるのに(苦笑)」


陸「ごめん(笑)じゃあね、また店行くね(笑)」


「お待ちしております(笑)……陸くん、ありがと。話聞いてくれて」


陸「……俺ももうちょっと幸せって何か考えてみる。答え見つかるか分かんないけど」


A「うん、私も考えるね」


陸くんが帰ってから、やっとずっと見れずにいたDVDを見た

あ、この低い歌声の人って壱馬さんだったんだ……
どこかで見た事あるような、無いような……って思ってた理由が分かった

うわー、長谷川くん踊ってる
藤原さんも……
全然興味のない世界だったけど、一度DVDを流したらそこから目が離せなくなった

知らなかったけど、ダンスって人によって全然違うんだ……って当たり前の事だけど初めてそう感じた

如何に今まで興味の無い事に無関心過ぎたのか……

知ってる人なのに、やっぱり画面に映るみんなは知らない人。健太さんも彰吾さんもやっぱり普段の優しいお兄さんとは違うオーラを放ってた

やっぱり見てしまうと、遠いな……
今までみたいに話していい相手じゃないな……って思ったけど、見て後悔はしてない
寧ろ、見てよかったって思えた

陸くん、歌上手いな……
え、脱いだらすごい……！
本当に笑顔全開
この笑顔見てたら、幸せな気分になる


あ幸せってこんな感じなのかな……？
よく分からないけど、今、幸せって思った

笑顔の力って、大きい
私はいつも、笑えてるのかな……？

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