また明日。《２》

♯90 陸 ページ40

【陸side】


おーおー、荒れてんなぁ……(苦笑)
京介さんの店で飯食ってたら、酔った秋斗がクダを巻いてた


陸「少年。分かるよ？その気持ち。気が気じゃないよね？好きな人が他の男と旅行なんて。荒れるよな？(笑)」


秋斗「別に荒れてないから」


京介「荒れてるぞ秋斗。もう今日は酒終わりな」


秋斗「は？俺客なんですけど？(笑)」


若いなぁ…(笑)
分かりやすく荒れてるのを見てある意味羨ましかった
ある程度歳を重ねると、感情の赴くままって出来なくなる


♪〜〜


秋斗「誰だよ………A？」


陸「え、Aちゃん？」


秋斗「うん……どうしたんだろ……」


京介「とりあえず出ろ(笑)」


秋斗「うん。もしもし？A？どうした？………は？金？……いやごめん、俺今金欠……てか男はどーした！？は？だから、金って何？俺今バイトの給料前で無いんだって」


酔ってるせいで話が上手く噛み合ってないっぽい


陸「貸して、俺がちゃんと聞く。もしもしAちゃん？陸だけど」


「陸くん！？」


最初は俺に代わったからか、話し辛そうでなかなか本題を言ってくれなかった


陸「Aちゃん一旦切るね？俺のから掛けるから出てよ？」


「…はい……ごめんなさい」


秋斗「あー！何勝手に切ってんの！？」


陸「ちゃんと話せてないからじゃん。Aちゃん何言ってた？覚えるか！？」


秋斗「…金振り込めって……何かオレオレ詐欺みたいな事言ってた」


陸「オレオレ詐欺！？Aちゃんがそんな事すると思ってんの！？話噛み合ってないじゃん。俺が聞くから。京介さん、ごちそうさまでした」


店から出てすぐにかけ直した

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