また明日。《２》

♯84 ページ34

「いるじゃないですかー！この間の人！あの人ってこの間の電話の時一緒にいた人でしょ？」


陸「あー、祭？無い無い(笑)お互い異性だと思ってないもん(笑)」


「それは分からないですよ？相手の方は思ってるかも？」


陸「いや……無いわ〜(笑)勘違いしてたら困るから言っとくけど、祭とは今後もそういう関係にはならないから(笑)」


「お似合いだよね〜って長谷川くんと言ってたのに(笑)」


陸「やめてよ！マジで無いから(笑)」


「そっか…(笑)あ、そう言えばこの間の電話なんだったんですか？」


陸「あー……あれね……」


そう言った後、しばらく話さなくなってしまった
何か悪いこと言ったかな？怒ってる？
聞いちゃダメだった？？
微妙に気まずい空気が流れて、なにか話さないと！って思えば思う程何も会話のネタが出て来ない
そうこうしてるうちに、マンションに着いてしまった


「陸くん…送ってくれてありがと。ラーメンごちそうさまでした」


陸「急に誘ってごめんね、ラーメンこっちこそありがとね」


やっぱり怒ってる？
いつもの笑顔がなくて、真顔の陸くんは少し怖かった


「あの……何か気に障ること言ったならごめんなさい……ホント空気読めないですよね……」


陸「あ、ごめん(汗)Aちゃんは何も悪くないんだよ？ただ……何だろ…よく分かんないけど……笑えない」


「……ごめんなさい」


陸「違うよ、ホントこれは俺自身の問題。気にしないで？ごめんね(笑)」


今私としか話してないのに、絶対に私が原因しか有り得ない

こうやって尊人さんにも知らず知らずのうちに嫌な思いをさせてしまってるのかも


陸「明日……………楽しんで来てね(笑)」


「………はい(笑)」


陸くんと最後の最後で、嫌な別れ方をしてしまった
何か、引っ掛かる
笑ってバイバイって言いたかったのにな…

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